『運転手さーん、早くー。速度とばして良いから』 「す、すみません…」 「謝るな、コイツが悪い」 「つーか夜に甘いもんとか…ありえねーし」 「そっか?俺はそうでもねえけどな」 「がっくんの言うとおりだC!チョー楽Cみだよね蜜柑!」 『当たり前!』 ジローと岳人があたしの意見に唯一賛成してくれて、3人に何を食べるか喋っていた 「なんか見ていてほのぼのするね、日吉」 「そうか?寧ろうるさくてウザいようにしか見えないが」 「そんな酷いこと言うたらアカンで日吉、よく見てみ…手のひらサイズの奴らが集まって可愛らしいやんか」 「1人足りねえ気もするがな」 「オイ跡部、それは俺に言いてえのか!」 「ああ確かに、宍戸もどちらかと言えばあっちのお子様サイズやっちゃな」 「ウゼェ…!」 「大丈夫です宍戸さん!4人の中では一番身長高いじゃないですか!!」 「鳳、フォローになってないぞ」 「…激ダサ」 蜜柑たちと跡部たちがそれぞれ話している間に到着し、いかにも高そうなホテルに入る。だがここは一度来たことがあり、あたしの好きなところ 『久しぶりに来たなあ』 「そうですね」 『あ、若。もうあれから1年経ったとは思えないや』 「…ですね」 『あれ、機嫌悪くした?』 「違います。ほら、先輩がのんびりしている間にみんな行っちゃったじゃないですか」 『あはは…ごめんごめん。でもさーやっぱり若たちは違うところで食べたかったんじゃない?』 「まあ、本音は」 『……』 「でも本当に嫌だったら来ませんし、みんなだって反対していたんじゃないですか?」 『…流石次期部長、冴えてる』 「はあ…んな事言ってないで行きますよ」 『あいよっ』 → [mokuji] [しおりを挟む] |