『これ着ると下がヒラヒラして気になるから嫌なんだよなあ…』



だから着ない。ワンピースをポーンとベッドに放り投げて部屋を出る。そしてみんなが集まっている勉強部屋に入ればみんなしてあたしに首を向け、チビー'sが叫ぶ



「「なんで着替えてなんだよ!!/C!!」」

『え、だってジャージが行方不明だったから』

「部屋に服置いてあっただろうが」

『あんな布きれ…服に入んないし』

「布きれって…」

『あんなヒラヒラするもん着ないし、アンタ等の思い通りにさせるかバーカ』



ちなみに昨日の風呂の会話丸聞こえだったよ。と付け足せばみんながマジかよ…と顔を見合わせている中、亮だけは顔を真っ赤にして頭を抱えていた



『大丈夫大丈夫、あたしも亮が好きだから』

「だ、抱きつくな馬鹿!つーか俺はす…好きなんて一言も言ってねえ!!」

『照れんなって』

「照れてねえ!」



顔を真っ赤にして怒鳴る亮だけど、ちーっとも恐くないし、寧ろ可愛い。そう言ってやれば頭を叩かれた



『いった…いくらなんでも亮叩かなくても良いじゃん』

「叩たいたのは俺や、てかな?聞いてたんなら余計に此処は着てくるべきやろ」

『空気読めなくてすんませんでしたー』

「なら着てくれるんですか!?」

『着ない』



パアッと顔を光らせ聞く長太郎にピシャリと拒絶する。ごめん、長太郎は好きだけどワンピースは勘弁して



「今日は全員で外食するつもりでいたが蜜柑が着替えてこない限り無理だな」

『外食って何処へ』

「テメーの好きな所選ばしてやっても良いが?」

『マジ?』

「但し、着替えてこればのは"バタンッ!!"って最後まで話聞け!!」

「あの人どんな時も食い物で揺らぎますよね」

「あれが蜜柑なんだよ」

「あんな人が氷帝でマネージャーをしているとは今になっても思えません」

「それ同感」

『若と岳人は本人がいてもそんな会話するんだー?』







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