氷帝学園


有名な金持ちが多くが通う有名な学校である。しかし、そんな氷帝学園だが金持ちでも何でもない普通の生徒も勿論通っている



『ふわぁ……あ、遅刻』



あたし椎葉蜜柑のように




ーーー
ーーーーー



『はよー』

「出た遅刻魔」

「おはよー蜜柑」



あたしのクラスは3年C組であり、先ほどの声の本人宍戸亮と芥川慈郎と同じクラスである



「跡部が後で来いって怒ってたC」

『マジでか』



何故この2人と仲が良いのか理由は簡単、あたしが2人の入っているテニス部のマネージャーだから。いつの間にかマネージャーになっていたという何とも言えないオチだが今まで何とかやってこれた



「で、行かねえのか?」

『行かない、面倒だし…跡部怒ると話長いじゃん』
「ははっ、蜜柑らCー考えだね」

「…つか自己自得だろ」

『べっつに良いさ!』



面倒くさがりのあたしは跡部の言うことなんてほとんど聞かない。それは部員全員がよく理解しているので2人もあえて深くは言わない

それでも



「オイ」

「「「キャー!!」」」

『…何時から?』

「宍戸が行かねえのかと聞いていた所からだ」



『マジでか』



本日2回目のマジでか発言。だから今日は亮は行かねえのかと聞いてきたのか、空気読めたら良かったのに…亮の助言を断らなければ今頃正座する事なんてなかったと思い亮に対して反省する(遅刻に関しては反省しない。だって無理だもん)



「お前は何時になったら遅刻せずに来るんだよ!」

『だって目覚ましならないし、壊れているし』



新しく買った目覚まし時計が次の朝ネジがぶっ飛んで壊れているのだ。誰だ目覚まし時計を壊す奴は



「テメーが壊してんだろ!」

『失礼な。あたしは物を大切にする主義だし』

「よく言うぜ。授業中ジローと消しゴムを千切って投げ合っている奴が何処が物を大切にする主義だ」

『亮それは違うよ、消しゴムが勝手に千切れるんだよ。ね、ジロー』

「ねー」

「……蜜柑放課後グラウンド20周」

『は?ヤダし』

「別にもっと増やしても良いが」

『がんばりまーす』



そんな事で放課後グラウンド20周を走る事になってしまった






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