「ごちそうさまー!」

『相変わらずリッチなもん食ってんな』

「コラ、女の子が食うなんて言葉使たらアカン」

『どこのオカンや』

「俺様が庶民のもんを食うのはテメェの家だけだ」

『何気に貶されたし』



でも確かにあたしの母さんは料理が上手い。これは跡部だけでなくみんなが認めている



「なのに娘の蜜柑自身は下手くそなんだよなあ」

「残念だよねー」

『本気でお前ら死んでこい』



料理出来なくても生きていけるんだよ。と言い返せば、女じゃねーだろと返ってきた



『全ての女が料理作れるとか勘違いすんなばーか』

全「……(憐れみの目)」

『…マジいっぺん死んでこい!』



そう吐き捨て部屋を出る。今度下剤入りのお菓子を作って貰って渡そう



蜜柑が部屋を出た後ー…



「あーあ、怒っちまったな」

「蜜柑すぐ怒るもんねー」

「誰でも怒るだろ…」

「でも勉強見とる時久しぶりに蜜柑が一生懸命な所みたわ」

「確かにね、あの時以来かな?」

「あの時か……」




ーーー
ーーーーー



『…は?』

椎葉蜜柑氷帝学園2年生の頃に遡る





「あの頃は大変だったねー」

「大変も何も、本気で死ぬかと思ったぐらいだぜ」

「毎日が波乱だったからな」






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