『…何で?』

「何がなん?」

『何であたしが忍足に教えて貰うの?』

「自分教えて貰う立場やのに偉そうやな。数学アカンのやろ?俺数学得意やからさ」

『滝が良かったー』

「そないな事傷つくから言わんといて」



滝だって数学得意なのに何故忍足なんだ。嫌だよ忍足、コイツ天才天才って言われてるから馬鹿の気持ちなんて知らないんだろ



『ま、跡部よりはマシか』

「蜜柑夕食抜きな」

『すんません』

「じゃあ始めよか」



それから忍足が色々と教えてはくれるがやはり天才。教え方は上手だ



『やっぱ教え方上手いね』

「嬉しい事言うてくれるなあ。けど自分全部問題間違うてるで」

『…早よ言えや』

「お、関西弁上手いやん」

『うっぜ、んな所でテンション上げんな』

「ひどっ!俺自分に教えてんのやで!」

『答え違ってたら意味ねーじゃん!無理、数学無理!』

「…一から教えたるわ」




ーーー
ーーーーー



「飯が出来たらしい。いくぞ」

「よっしゃあ!」

「飯飯ー!」

「つ、疲れた…」

『……』

「あれ、蜜柑どうしたの?」

「ああ…中学の数学を一から教えとったら頭パンクしてしもたんや。おかげで俺もヘトヘトや」

「ハンッ、そんな事で弱音吐くんじゃねーよ」

「跡部、弱音吐いてもそりゃあしゃないで。蜜柑が改めてアホやと認識したわ…」

「おーい、蜜柑ー」

「死んでるC」



滝と忍足と跡部が喋っている中、あたしはツンツンと岳人とジローにつつかれる。ジロー、あたし生きてます



『マジ疲れた…』

「あ、生き返った」



だから生きてるって、そう答えれば亮に分かってると返された。なら言うな!



「跡部早く行こーぜ!」

「ああ」

「蜜柑おんぶしてー」

『逆におんぶしてほしいくらいなんだけど』

「やだC」

『そう言うと思…乗るな』

「へへっ、蜜柑あったけー」

『…はあ』



諦めてズルズルとジローを引きずりながら歩くことにした。その際滝にやるねーと誉められたが、誉めなくて良いから本気で代わって欲しかった







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