『相変わらずでっけーなこの家…っつーより宮殿?』 家に着いたら長い車が止まっていた。それに気づいたあたしは急いで支度をし、母さんに簡単に説明をして玄関を出てSPらしき人たちに連れてきてもらった 「蜜柑様、お荷物お持ちいたします」 『あ、どうも』 少しも抵抗を見せずに執事らしき人に鞄を預ける。だって持っているの重いし面倒くさいじゃん 「ではこちらでございます」 『あ、ありがとうございます』 そう言ってドアを開ければ3年生は全員集合……あれ、滝いんじゃん 『おーっす、滝来たの?』 「おせえ‥「うん、何か大変そうだったからね。助っ人として来たんだ」…滝」 『そっかー、サンキュ』 跡部は滝に言葉を遮られて少しイラついているみたいだけど、滝は全く気にしていない。ある意味で滝が最強なんじゃないかと疑った 「それより蜜柑早く準備しいや?」 『はいはーい』 教科書類を全部広げる。が出てきたのは理科の教科書とノートだけ 「蜜柑お前そんだけか?」 『うん、鞄に入ってたのはこんだけだったから』 「ほらあーやっぱり蜜柑もそうだって言ったじゃん!」 『?何が』 「蜜柑とジローは教科書を持ち帰らねえって事」 当たり前じゃん。置き勉せずに帰れないよ、あんな重いもん持って帰る方がおかしい 『勉強道具は普通置き勉するもんなんだよ』 「そうだC!」 「えらっそうに言うんじゃねえ!!」 「自分ら勉強会する言うてんやから今日ぐらい持って帰らなあかへんやろ」 『うっせ忍足』 「何で」 そんなの関係ない。重たいものは最小限にする、それが基本だとあたしの脳内が叫んでいる。嫌、叫んではいないけども 「っち、仕方ねえ俺様のを貸してやる」 「『跡部ありがとー』」 そんなこんなで勉強会が始まった → [mokuji] [しおりを挟む] |