「激ダサだな」 ジローの向かいに座っている亮に馬鹿にされた。結局知らなかったのはあたしだけだった 『何で教えてくんなかったのさ』 「蜜柑なら絶対知ってるんだと思ってたC」 「一応マネージャーだからな」 『亮喧嘩売ってる?』 今日の亮は何故か腹立つのは気のせいだろうか 『で、いつどこて誰とするの?』 「何かあったよなそんなゲーム」 「あと何を、どのようにが足りないね」 『そこ聞いてねーし』 確かにあったけどさ5W1Hだっけ?小学校の頃よくやったけどさ…って話ずれてる 『教えてよ』 「Aーっとね、丸井くん!」 『個人名きたー』 「場所は立海、日にちは今週の土曜だったぜ。時間は今度言うって言ってたしな」 『へえ…行くのか』 面倒くさいな、と呟けば2人に笑われた。何でだ 「いっつも蜜柑面倒くさいって言うよね」 『だって本当の事だし』 「そんな考えする奴普通いねえからな」 『生憎ミーハーじゃないんでね』 あんなキャーキャー叫ぶのも面倒くさいだろうし何より叫ぶ意味が分からない。世間ではカッコいい彼らかもしれないがあたしは普通の人にしか見えない。そう周りの女子に言えばカッコいいの視点がズレてるのではないのかとすごく心配され同情された。なにこの惨めな扱い 「蜜柑がミーハーなんてあり得ねえな」 「蜜柑がミーハーだったらウケるC!」 『あたし限定か』 あたしをミーハーだったらと想像しているのだろう。ゲラゲラ笑うジローと亮は端から見たらおかしな奴らだと思う。って1人だけ笑ってないあたしの方が浮いてるか 『とにかく笑うな』 あたしに指をさして未だに笑う彼らに逃げるように自分の席に着いたと同時にチャイムが鳴った 「ねえねえガックン、蜜柑がミーハーだったらウケない?」 「蜜柑が…ぶっ!ありえねー!!」 「何やおもろい事考えとんなあ」 「だろ?想像しただけでウケるもんな」 「ははっ、確かに」 「アイツがミーハーだったら余計にうるせーんだろうな」 『3年レギュラー+滝、今日お前らスポドリ無しな』 next [mokuji] [しおりを挟む] |