「蜜柑〜」

『ジロー?』

「蜜柑がほっぺに血が出ていた時俺すっげー心配したC」

「本当、苦労かけるのは慣れてるがこーゆーのは心臓に悪ぃから止めてくれ」

「亮の言うとおりだぜ!蜜柑は一応女なんだからよ」

『一応いらねー』

「蜜柑先輩、こんな事は止めて下さい…」

「椎葉先輩…貴女やっぱり馬鹿ですね」

「確かに蜜柑は馬鹿やわ、ほんまに…どんだけ俺らを焦らすねん」

『…ごめん』



暴言を吐かれながらも心配をしてくれたことに反省をする。これからは男子との喧嘩はなくそう



「蜜柑以外練習に戻れ」

『何で?あたしは?』



そう言われてあたし以外はみんな自分の練習に戻る



「俺様のインサイトをなめんなよ」



ベンチに座らせられ捻挫した足を掴まれた



『いて』

「ほんとはもっと痛えくせに強がんな」

『うっせ』



テキパキと捻挫した足を手当てしてくれた。意外と思ったのは秘密



「…悪かったな」

『何が?』

「今日の喧嘩は大方俺様の事だろ」

『あ〜、テニス部って言ってたから平気平気』

「良くねえだろ」



まあ確かに、とあたしも納得する。何故素直にテニス部だと言ってしまった。嘘つけば良かったと後から後悔



「今日は送ってやる」

『いや、歩けるよ。それに捻挫は階段ジャンプして捻っただけだし』

「……」

『…いだっ!』



やっぱり階段ジャンプしたなんて言わなければ良かった…!!





『跡部ー乗せてくれたついでに何か奢って』

「調子乗んな」






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