放課後 屋上

「何故跡部様宛の手紙が貴女が持ってらっしゃるの!」

『……はぁ』

「ちょっと!聞いていますの!?」

『はいはい…っとにありえねー』



みんなの手紙を部室に置いて来ようかと迷ったが面倒だったので普通に教室に持って行けばこの通り、捕まってしまった。ああ…ついてない



「貴女がマネージャーになるのは認めましたが…手紙まで彼らから奪うなんて最低ですわよ!」

『いや、あれは押し付けだったんですよねー』

「嘘をつきなさい!」

『…面倒くさ』



つい本音をポロリと言ってしまい、お嬢様達はかなり怒っている。あーあ、本当面倒くさい



『はいはい、あたしが悪かったですよー』

「っ!いい加減にしてくれません?私たちだってこのまま引き下がる訳ではありませんの」



お嬢様の1人が誰かに電話をしだした。これは漫画などに訪れるお約束パターンだろうか



「いくら運動神経が長けてる貴女でも大人数の男には勝てるかしら?」



屋上のドアが開いたと思ったら最近ガラの悪い奴らで…てか来るの早、待ち伏せしてたとか?



「すまねえな、テメーにはわりぃが前々からテニス部が気に入らなくてよ」

「ストレス発散させてくんね?」



氷帝のお嬢様ならキャーと叫んで終わりだろうが、生憎あたしは男所帯に育てられたようなもんで女の子らしくなんて有り得ない



『あたしも最近ストレス溜まってんだ。だからあたしもストレス発散させてもらうよ』




ーーー
ーーーーー



『よっわ』



男が7人もいて女1人に勝てないとか弱すぎる。呆気なく終わったからつまんねー



「なっ…!貴女何者なの!?」

『人間ですよー』



また跡部に怒られるのも面倒くさかったので立ち去ろうとしたとき頬を何かが掠めた



『カッターとか物騒なもんポケットによく持ってたね』

「う、うるせーよ!」



流石に刃物に対して戦うのは気が引けるので退散する。男は逃げるのは卑怯だって叫んでるけど刃物を使う方が卑怯だと思う



『階段ジャーンプ!』



そして階段を下りる時何故かジャンプをしたあたし。そして着地に失敗して転けた。やっぱ今日はついてないと思った







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