今日は無事朝練を終えたあたしは(今日朝迎えに来てくれたのは樺地だった)亮とジローと一緒に行き、げた箱に手を伸ばした。左右からバサバサと音が聞こえれば2人の下には数枚の手紙が落ちていた



『朝からモテモテだねー』

「明らか棒読みだろ」

『そんな事ないない』

「ねえ、これどうしたらEかな蜜柑?」

『いやいや、そんな事言ってさり気なく人の鞄に入れんな』



可愛く聞いてきたジローだが、普通にあたしの鞄に入れやがった。良く見りゃ亮の分もあるじゃん



「椎葉先輩」

『若?どした?』

「これ、いらないんであげますよ」

「蜜柑ー俺のもやる!」

「俺もプレゼントや」

「す、すみません…俺も」



何やら分からないがみんなして鞄に詰め込む。中身を見れば手紙で埋まっていた



『……』

「あれ、蜜柑モテモテだねー」

『うぜー』



嫌がらせかこのヤローと吐き捨てれば笑顔で頷く岳人に履いていた靴をおかっぱヘアーに向かって投げ捨て、もう一度鞄を見る。ああ…ムカつくなコイツ等



『恋する乙女達に失礼すぎるよお前等』

「う"…」



反応を示したのは長太郎だけ。他は平然としている。コイツ等酷すぎる



『長太郎は優しいから分かるよね、だから持ち帰りな』

「出来ません」

『あれ即答?普通持ち帰るでしょ。てか持ち帰れ馬鹿』

「自分の方が馬鹿やのに人に馬鹿言うたらアカンで」

『忍足死ね』



現実を忍足に言われたので言う術がないのでとりあえず死ねと返した。なんか悲しい



「テメー等情けねえ事すんじゃねーよ」

『跡……部‥テメーだって言えねえだろーが!』



樺地を見れば一目瞭然。樺地は今にも手紙が溢れ出しそうな紙袋をもっている



「あーん?俺様はきちんと持ち帰る。何ならテメーにくれてやるが」

『いら「樺地」「ウス」…だからいらねーって言ってんだろ!』



樺地から貰ったのは紙袋。だけではなく樺地の鞄の中にもあった手紙を渡された。紙袋だけでは入りきらなかったんだろう



「蜜柑も大変だね」

『滝…分かってくれるの滝だけだよ』

「だからついでに俺のもよろしく」

『……』



テニス部レギュラー全員全校生徒の前で土下座すれば良いと心底思った







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