テンションががた落ちなみょうじなまえです。昨日はヘコんだ、ものすごくヘコんだ。だからといって学校を休む事はないけれども。ちなみに先生が私を呼んだ用とは部活の件だった。勘弁してほしかったね、あの後の部活の話なんて傷口に塩を塗るのと同じ行為だ。



「おはようみょうじ」

『!お、おはようございます真田くん』

「?何故敬語を使うのだ」

『無意識に出ちゃったみたい』

「変わった奴だな」

『ははは…』



わ ら え な い!
真田くんが不思議そうにこっちを見てくるよ。ごめんね真田くん、昨日の今日で吹っ切れる人間じゃなくてすみません!



少しだけ真田くんと話してからころんがいる所へ逃げ込んだ。驚いた表情を見せるころんだが、何も言わずいつも通りに接してくれて嬉しかった。




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『部活どうしような…』



先生は今週中に決めろと言っていたけれども、私は優柔不断だからそんな直ぐに決められる筈がない。偶々廊下の窓から見えるテニスコートにはやはり真田くんと桑原くんがいた。そしてトラウマなもじゃもじゃの天パくんも。


「テニス部に興味でもあるのか?」

『…いえ、知り合いが見えたものだから』


私は本当にテニス部関係になると運が悪いのだろうか。窓を覗いていたら糸目の男の子が現れた。下を見れば同じ学年の上履きを履いていた。


「お前はみょうじなまえ…だったな」

『え、何で私の名前…?』

「弦一郎からよくみょうじの名前が出るものだからな。ジャッカルからも偶に聞くな」

『あの、』


どちら様ですか?


和風美人と平凡


「俺は柳蓮二だ」

『私口に出してましたか?』






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