曜日は日曜。今日は学校が休みで家でぐうたらして過ごすつもりだった。なのに、担任の先生が私に用があるようで今から学校へ来てほしいとわざわざ電話を寄越してきた。マジで勘弁してほしいよ先生。



『やだなあ、私完璧浮いてるよ。恥ずかしい』



周りは私服私服私服。なのに私だけ制服…。部活動のチームジャージとかならまだしも1人だけ制服なんて…うん、恥ずかしい。早く用を終わらせて帰ろう。気分は下がりつつも学校へ足を運ぶ私は偉いと思う。



『あ』



ふと横を見ればテニスコートがあり、一目で真田くんを見つけた。周りを見渡せば帽子を被っているのは彼だけみたいだった。見つけやすいな真田くん。

そういえば見つけやすいと言えば桑原くんもだ。今やっと分かった事だが、桑原くんと真田くんはどうやら同じ部活らしい。桑原くんが真田が真田が…と愚痴をこぼしているのはあの真田くんなのだろうか。



『あの真田くんが桑原くんを殴るのかなあ…?』

「アンタなにしてんの」

『え、私?』

「そ、アンタだよ」


真田くんや桑原くんが着ているチームジャージとすごく似ているからテニス部なんだろう。頭が天パな男の子に睨まれていて正直ビビっている。私は喧嘩を買う程強くない。



『私の友達が見えたので少しばかり見ていただけです』

「ふーん…それって自意識過剰って言うやつじゃねーの?アンタがテニス部の友達なんてありえねーし」

『……』

「視界に入んないでくれる?邪魔だからさ」

『す、すみません』



あれ、ヤバい。結構ヘコむぞこれ。もじゃもじゃの天パくんは私に言いたい事だけ言ってテニスコートへ帰って行った。自意識過剰…めちゃくちゃヘコむな。



アンラッキーデイ


「あーなんかすっげえムカつくっス柳先輩!」

「どうした赤也、先ほどまで機嫌は良かった筈だが」





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