今日の従兄弟の家で昼に見た"スクープ!宇宙人は存在する!?"をテレビを観てしまったせいか、さっきから空ばかり見ている私は端から見たら変な人だろう。だって、あんなの見てしまったら一回はUFOを観てみたいじゃないか。…あまりにも間近でテレビを見ていたから従兄弟につまみ出されたけど。何回こんな扱いされるんだ私。

また空を見上げていたら人とぶつかってしまった。



『す、すみません…』

「いいえ、こっちも余所見していたんで」



ぶつかった相手は一言で言うとサラサラキノコさん。本を読んでいたのか、カバーが取れた状態で道に落ちてしまっていたので、慌てて拾った。



『! これ…』

「……」

『あ、貴方もUFOとか信じるんですか?』

「貴方も…?」

『私、さっき宇宙人の特集を見ていて、UFOとか見れないかなーってさっきからずっと空を見ていたんです』



すぐにそうゆうのを信じちゃうんですよ。と付け加えて一方的に話していたら、サラサラキノコさんは目の光らせていた。え、なんで?



「貴女もUFOや幽霊など信じるんですね」

『そうなんです。今日やっていた宇宙人特集は本当にすごかったので、UFOとか気になって仕方なかったんです』

「分かってくれるのは貴女が初めてだ…!俺は氷帝学園1年の日吉若と言います。貴女は?」

『私は立海大2年のみょうじなまえです。よろしくね日吉くん』



それからは日吉くんのUFO説や幽霊関係の話をたくさんしてもらった。日吉くんはそうゆう系がとっても好きみたいで、私も興味津々でずっと聞いていた。最終的には話が終わらなかったので、アドレスを交換して別れた。

日吉くんって見た目は怖そうだけど、中身はスゴく可愛らしかった。





下剋上と平凡



『しぃちゃんしぃちゃん!また氷帝の友達が出来たよ!』

「んー、良かったな」





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