丸井くんの第一印象は赤髪さん。今の印象は…。



「みょうじー、なんか食いもんくれ!これ依頼だかんな!」



食べ物漁りの甘党さんだ。私に食べ物を何でたかるかなあ、とも思いながら日常化した出来事でもあるので、ポケットに入っていた飴を提供した。



「サンキュー!あ、これ俺の好きな飴じゃねえかよぃ」

『へぇー私はその種類が今のお気に入りなんだ』

「へへっ、んじゃあ一緒だな!」

『そうだね』



丸井くんはハッキリ言って可愛らしい部類だと思う。今も飴を嬉しそうに食べているし、前髪をヘアゴムでくくっているから余計に可愛らしく見える。そこらにいる女の子よりもより女の子らしい…丸井くんマジックだ。



「なあみょうじー」

『なに?』

「健太がよ、またお前に会いたいって言ってっからさ…また遊んでやってくんねえか?」



さっきまで可愛らしかったのに急にお兄さんの表情する丸井くん。こうゆうのを世間ではギャップと言うのだろう。弟思いの良いお兄さんをもって、さぞかし健太くんも嬉しいだろうなあ。



「じゃあ今週空いてる日あったら教えてくれよな!」

『うん、メールするね』





甘党と平凡



「ちなみに弟は健太だけじゃねえからな」

『え…え?』





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