教室に入れば何やら周りが騒がしい。不思議に思い、珍しく私より早く来ていたころんに尋ねれば、Gが現れた!と叫ばれた。 『んな大げさな…』 「Gをナメたら怖いんだぞぉぉお!!」 『ころんゴキ…「言わないでぇぇぇえ!」Gが苦手なんだ?』 「勿論だいっきらいに決まってるじゃん!」 そういうなまえは苦手じゃないの!?と切羽詰まって言うころんに少々たじろぐ私。確かに可愛いとは言えないけども、苦手と言うほどでもない。 『にしても…あれは大きすぎない?』 「そうなんだよ!早くそれを片付けてよ男子ー!!」 そうだそうだ!ところんの言葉に賛同する女子たちと、何で俺らなんだよ!と嫌そうに訴える男子たち。そしたら言い合いがヒートアップして、お前息臭いんだよ!など最早Gとは関係なくなっていた。 『……あ』 いつまでも言い合いしているから放置された巨大Gが真田くんの机に乗ってしまったではないか。Gは雑菌の塊。流石に大切な友達がこの事を知って嫌な思いするのは嫌だなあ。 『ころんこれ少し借り…聞いてないや』 運動部には欠かせない制汗スプレーを数回振ってから真田くんの机に吹きかける。殺傷能力は無いけれどそれでもGがこの場から離れるには十分だろう。案の定Gは真田くんの机から離れ、どこかへ逃げていった。 そして、真っ白になった真田くんの机をウェットティッシュで綺麗にした。うんうん、これで雑菌も消えたかな。 「おはようみょうじ。む、一体アイツ等は何しているのだ?」 『おはよう真田くん。色々あったんだよ、でも大丈夫。もうすぐ終わると思うよ』 さて、今日も1日がんばろう。 教室とらぶる 「朝から騒がしい奴らだ」 『それだけ元気が有り余ってるんだよ』 → |