今日の天気はくもり。どんよりとした空気が何故か嫌いじゃない。…とまあ、天気のことを考える暇があるならもっと違うことをすれば良いのに。面倒だからしないけど。



「なまえー!」

『あ、ころん。遅刻したね』

「えへへ、寝坊しちまったぜ!」



生指で正座に説教は最悪だった。と教室に来たばかりなのにものすごく疲れた顔をしている。



「あたし違反ばっかしてるから生指に目つけられてるんだ!」

『笑ってるけど…嬉しいの?』

「そんな分けないよ!全然嬉しくないよー」



だよね、生指に目をつけられて嬉しいなんて思う人がいたら見てみたい。



「でもなまえは目をつけられるどころか気に入られそうだよね」

『そうかな?』



あたしは元々目立つことはあまりしない。校則は守るし、悪く言えば地味…かもしれない。



「うん!清楚系で可愛いもん」

『ありがとう』

「いいえー。あ、話変わるんだけどなまえって部活はどうするの?」

『…部活かあ。まだ決めてないや』

「そっか…あたし陸上部だからもし良かったら見に来てね!いつでも招待するよ!」

『ありがとうころん』



ころんと話していた時、横がドアだから窓がありふと廊下に目を向ければ真田くんが藍色の髪の人と目が細い人と話していた



「テニス部に入りたいの?」

『え、何で?』

「あの3人テニス部だからさ。けどテニス部は止めた方がいいよ、ファンが黙っちゃいないから」

『へぇー…なんか凄いんだね』

「なまえ、なるべくテニス部と関わりを持たない方が身のためだからね。真田は大丈夫だけど」

『分かった』



また廊下を覗けば、藍色の髪の人と目が合ったような気がした


部活えらび


「本当イライラする…早く席替えしてほしくてたまらないよ」

「精市、落ち着け。席替えはあと14日待てば出来るぞ」

「14日も待てない」

「幸村の所の転校生はそれ程気に入らん奴なのか…」





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