「フランスから来ました華和依仔でぇす!よろしくお願いしまぁすっ」



ふふふ…どうあたしの可愛さ!前の世界では不細工と言われ続けてきたあたしだけど、神様にずっと“テニプリの世界”へ行きたいと願っていたら叶えてくれたのよ!!しかも美人とお金持ちというオプション付きでね。神様はあたしを裏切らなかった、神様はあたしを愛しているのよ!この世界であたしは……逆ハーを狙ってみせる



「では華和はあそこの、幸村!手を挙げてくれ」

「はい」

「あそこの隣に座ってくれ」

「!はぁい……よろしくね幸村くん」

「…よろしく」



あれ、精市ってばあたしの可愛さにときめいちゃったのかな。だよね、だってあたし可愛いもん!!周りの不細工な女どもの醜い視線なんて全然怖くない。そのうち、あたしが男子テニス部のマネージャーになって精市たちに守って貰うんだから!



「(ふふっ…早くマネージャーになりたいなあ)」

「(隣とか最悪…担任の奴何を考えてんだか)はあ…」



キャァァア!!精市が、精市が溜め息をついた!きっとあたしが隣だから緊張してどうしようと思ってるに違いない!初日からあたしってばモテまくりだわ!!



「(早く席替えになんないかな。隣の視線が凄くウザいんだけど。休み時間になったら何処かへ逃げようかな)」


もう1人の転校生


「しかもね、その転校生がどうやらかなりのぶりっこらしいよ」

『うわぁ…初日から痛い子が来たね』

「クラスに来たのがなまえで良かったあ…」

『今胸にキュンときたよころん!』





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