今日は日曜日。私はころんと遊ぶ為、今とある有名なケーキ屋の前にいた。


『"ごめん!弟が風邪をひいて看病するハメになっちゃった!"…ドンマイころん』


ころんの家は両親が共働きで土日関係なく働いているらしい。そんな家庭で弟の看病が出来るのは彼女しかいない。


『じゃあ今度また遊ぼうね…と』


さて、私はどうしようか。目の前には有名なケーキ屋、だけど私1人。……私は勇気を振り絞り、店内に入ることにした。


「いらっしゃいませ。店内でお食事になられますか?それともお持ち帰りになさいますか?」

『あ…じゃあ、店内で』

「かしこまりました。只今席が混雑していますので、良ければ相席でもよろしいでしょうか?」

『は、はい』


相席ならお持ち帰りにすれば良かったなあ。だけど今更そんな事が言えず、私は店員さんについて行った。


「こちらでございます」


店員さん、店員さん。相席って普通は同性を選びませんか?私の前にはふんわり癖っ毛な金髪の男の子。いや、ちょっと可愛らしいなと思ったけども…!


「君が相席の子〜?」

『す、すみません私が来てしまい…』

「全然おっけーだC!俺1人だったから寝そーだったんだ」

『なら良かったです』


私は店員さんに紅茶とオススメのケーキを注文して、暫く金髪さんと話していた。


「へぇー君もドタキャンだったんだ。俺もね、丸井くんが急に部活が入ったから来れなくなったってメール来てたC」

『でもケーキだけは食べたかったってことですね』

「あったりー!」


金髪さんは明るくて笑顔がとても眩しい。しかもたまに変わったイントネーションがまた可愛らしい。

話をしていて分かったが金髪さんは私と同い年だった。


「ねーね!俺、芥川慈郎って言うんだC。ジローって呼んでね!君は何てゆーの?」

『私はみょうじなまえって言うんだ。呼び名は何でもいいよ。よろしくねジローくん』

「よろしくだC!」


久しぶりに癒やされたような気がする。それからケーキが来てからも会話は途切れず、意気投合したので、メルアドを交換して帰った。



とあるケーキ屋さん


「今日ジロ君とケーキ食べに行くはずだったのによぃ!」

「いてっ!俺にあたんなよ!」





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