神様みたいな人、柳くんと友達なれて柳くんに会うまでどん底だった時とは違い、今はとっても気分が良い。夜柳くんとメールして分かった事は、柳くんは真田くんと桑原くんと同じ部活だったらしい。何故あの2人を知っているのか不思議だったから解明してスッキリした。


『にしてもテニス部って本当に人気なんだな…』


これも柳くんに教えて貰った事だが、テニス部にはレギュラー1人1人にファンクラブがあることと、ファンクラブの中でも過激な人達はレギュラーに近づく気に入らない女子がいたら何をしでかすか分からないほど危険らしい。

柳くんはレギュラーなの?と聞いたらお休みの一言で終わらされた。あれ、これは聞くなって事かな。


『真田くんか桑原くんに聞…ぎゃっ』

「ったあ…!ちょっと、何処見て歩いてんのよブス!」

『え、あ…すいません』

「ったく最悪ー…せっかくテニス部のマネになれると思って気分良かったのに…」

『すいません』


怖い怖い怖い。今の心境はこの三拍子に限る。痛いのは私も一緒だったんだけどなあ…。『って、テニス部?』

「そっ、まだ気分良いから教えてあげる。あたしは今日から男テニのマネになったの。スゴくない?」

『スゴいですね』

「テニス部の顧問にちょっと金を貢いだら即マネにしてくれたの。ま、あたしが可愛いからってのもあるだろうけど!」

『…はははっ、そうですね』


痛いな、痛いよこの人!貢ぐって何?自分が可愛いって何?それこそ自意識過z……うん、言わないでおこう。


「っと、アンタに構ってられる暇なんかないし…次ぶつかったらタダじゃおかないから」

『本当にすみませんでした』


パタパタとテニスコートへ走っていく痛い人さん。

暫くして真田くんがとても疲れた表情をして教室に入ってくるなんて私はまだ知らない。



2人が接触


『あ、おはよう真田くん』

「…ああ、おはよう」





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