「いつも弦一郎が世話になっているな」

『いえ、そんな!逆に私がいつもお世話になっていますよ』

「だが、弦一郎は楽しそうにみょうじの話をするぞ。なんせアイツは堅い奴だからな…みょうじが普通に接してくれて嬉しかったんだろう」

『?』

「いや、分からないなら良いんだ」


そう言って柳くんは「ふむ、仕組んだ訳ではないのだな…」と呟きながらノートに何か書いていた。仕組むって何をか私には分からなかった。知りたいとは思わないしね。


「そういえばみょうじはジャッカルに会った事があるらしいな」

『よく知っていますね。桑原くんとは愚痴をこぼす仲ですよ』

「ほぅ…随分と仲が良いのだな」

『……仲、良いんですかね』


ふと、もじゃもじゃくんに言われた言葉を思い出す。私は彼らと友達と言える仲なのだろうか。


「…何故そのような顔をしているのかは分からないが、アイツ等は間違いなくみょうじの事を慕っている」

『!…そうですか?』

「ああ、この参謀柳蓮二が保証する。だからアイツ等の友達だと胸を張れ。その方がアイツ等も喜ぶだろう」

『あ、ありがとうございます!柳くんって神様みたいですね。さっきまでのモヤモヤがスッキリしました』


確かに柳くんの言うとおりだ。もじゃもじゃくんに自意識過剰と言われても、私は真田くんと桑原くんが大事だし、これからも仲良くいたい。その気持ちが大切なんだ。


『本当にありがとうございました』

「礼を言われる程ではない……と言いたい所だが、1つ頼んでも良いか?」

『何ですか?』

「俺とも仲良くなってはくれないか?」

『!、はいっもちろん!よろしくね柳くん』



スッキリしました


「ではその敬語も無しだからな」

『は…うん、分かった!あ、柳くん携帯持ってるならメルアド交換しようよ!』

「奇遇だな。俺も今言おうとしたところだ」


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