今日も今日とて朝から騒がしいです。



「腹減った」

『そっか、もう少しで昼休みだから頑張ってね』

「眠たいナリ」

『授業は寝ないように頑張ってね』

「「みょうじが冷たいー」」

「貴様らさっさと自分の教室へ帰らんかー!!」

『……』



一体何があったんだろう。最近クラスが違う丸井くんと仁王くんが何故かここにやって来る。2人もクラスが違うのにメールでもして合わせて来ているのだろうか。



「ったく仁王と丸井は何を考えているのだ」

『真田くんともっと喋りたいからじゃないかなあ』

「む、そ…そうなのか?」

『そうじゃなかったら真田ーって言って教室に入らないでしょ?』



あくまで、予想だけど。

そう言ったら真田くんは少し照れた顔でたわけが、と言っていた。この時の真田くんは少し子どもっぽかった。




ーーー
ーーーーー



「なあ仁王…」

「なんじゃブンちゃん」

「ブンちゃん言うな! なんか最近の真田怖くね?」

「…何故俺らばかり見てくるんじゃ」

「む、なんだ?」

「「いや、なんも…」」

「そうか。…そう言えば久しぶりに試合でもしようではないか」

「え、きゅ…急すぎね?」

「ブン太が前々から真田とやりたい言うてたぜよ」

「はぁぁあ!?」

「うむ、よしっ丸井2番コートが今なら空いてるぞ。さあ、やろうではないか!」

「(目をキラキラした真田ちょーこえー!!)におー!お前マジ恨むかんなっ!!」

「プリッ」

「早く行くぞ丸井!」

「ちょ、首掴むなっつーの!!」



「真田副部長どーしたんスかね?」

「大方、みょうじに何か言われたのだろう」

「彼女も騙されやすいですが…真田くんもみたいですね」

「つーか誰かボロボロのブン太助けてやろーぜ…」





騙されやすい人



『え、丸井くんと仁王くんが真田くんとたぶん話がしたいから毎日うちのクラスに来てるって言っただけだよ』

「ふふ、そうゆう事だったんだね」

『…何か悪い事でもしちゃった?』

「いや、寧ろ感謝してるよ。丸井も仁王も素直じゃないからね」

『良かった…!』

「(これを2人に話したら面白い事が起こりそうだなあ)」






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