華和side

なんでの一言しか出なかった。

『華和さん食事を一緒に「みんなのサポートしたいからあ〜無理ーっ」あ、分かりました』


みょうじは使っていてスゴく楽。だって可愛い依子がそう言っちゃえばすぐ納得してどっか行ってくれるから。ドリンクだってアイツに作らせて依子はみんなに持っていけば良いんだもの!

アイツは何も言わないし良い奴隷。だったのに…


「景吾〜ドリンクいるっ?」

「…いらねえ」

「遠慮するといつか脱水症状になっちゃうぞ!」


今の依子チョー可愛いし、マネージャーらしいよね! なのになんで…


「いらねえって言ってんだろ。それよりもドリンク渡すよりも他にやることがあるだろーが」

「えー? だって裏方はぜーんぶみょうじさんがやりたいって言うから依子は仕方なくいるだけだよぉ?」

「やっぱりおるわ、そーゆーアホな神経しとる奴」

「こ、こら財前!」


後ろを振り向けば光とユウジがいた。珍しいメンツ…てか何、その言いぐさ。

「依子は何にも悪いことしてないよぉ? 寧ろあっちのお願いを聞いてあげてるだけだしぃ」

「だから、自分は嫌々此処にいますっていうアピールがウザいっちゅー話や」

「財前!!」

「やってほんまのことやし。本気で嫌ならフツーわざわざコートに入ってまでドリンク渡さんし。どーせアンタ…「財前もういい」っち。ま、これを期にはっきり言わせて貰うけどアンタとは一生関わりたないわ」


そういって去っていく光。待ってよ、なんでそんな事言うの!! 夢小説では依子にデレデレだったじゃない!!


「ということだ。財前の話と俺意見も一致している」


何これナニコレ?
意味分かんないよ。なんでなんでなんでなんで!? 光も景吾もユウジもなんで依子から離れちゃうの!!

そしてまた事件は起こる。


『し、しぃちゃん…とや、やっくん…回しすぎ』


なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでアイツばかりなの。亮もがっくんもジローも若も蔵も侑士も謙也もなんでそんなに仲良いの!?それだけじゃない。立海のみんなも、青学も氷帝も四天もみーんなアイツにかまうの?

依子の方が可愛いじゃない! 依子の方がスタイル良いじゃない! 依子の方が性格良いじゃない! 依子の方が全て上なのにどうして!?

……ははーん、なるほど。そういえば嫌われキャラって最初は好かれて後で嫌われるパターンってあったはず。そうに違いない!! キャハハハハハッなーんだそういうことだったんだ。だったら少しの間だけ依子の騎手貸してあげるわ!


醜いおんなの子


『(え、華和さん笑ってるのに目が怖い)』

「(せいぜい今を楽しんでおくのね!)」




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