一言で答えれば"わや"だ。金色さん以外はみんな好き勝手にしていた。(ちなみに頑張り屋さんの鳳くんは途中で指を切ってしまい一時退出中)

桃城くんは何やら珍味を発見中で、丸井くんはたまたまあった材料で、デザートを作っている。美味しそうだけれども、スッゴく美味しそうだけれども…!


『ご飯作り終われるかな…』

「桃城きゅんも丸井きゅんもかわええわあ〜!!」

『……鳳くんといっしょにこの場から去りたかったな』


そんな人生上手くいかないか。私はため息をばれないようにつきながらまた作業を始めた。



ーーー
ーーーーー


「「できたー!!」」

「お疲れさまなまえちゃん」

『はい……お疲れさまでした』


もう二度とこのメンバーでやりたくないと心から思いました。


「各自自分の学校を呼びに行ったほうが良いかしら?」

『あ、その必要はないらしいでしよ』

「ん、なんだそれ?」

『跡部さんからお借りした携帯型アナウンス器です。ここから話せばテニスコートのところへ音声が流れるらしいでしよ』

「マジでか!」

「跡部さんスゲー!!」


やりたい? と聞こうとしたけれど、あの2人は何故か外へ出ていってしまった。金色さんいわく、大方本当に聞こえるのか聞きに行ったらしい。可愛らしいなあ。


『と、とりあえずスイッチは…あった。お、お昼が出来ましたので食堂にお越しください………あ、え、えーっと…ま、マイクのテストちゅ「なんでやねん!!」』


無茶ぶりは苦手です


『金色さん出来れば放送中に一発ギャグとか無茶ぶりは…』

「えー? でもそーゆーわりにはええもんもってるやーん!」

『…ありがとうございます』


後にこの放送がある2人と出会うきっかけになるとは思わなかった。




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