『あ、もしかしてあの学校だよね?』

「まあ、一応合ってますわ」


そのままスタスタと先に行っちゃうピアスくん。だいじょうぶ、お礼なんかいらないよなんて言うまでもなく彼は自分の学校の方へ去っていった。これはこれで悲しい気もするが、よしとしようと思う。


「なまえー!幸村くんが呼んでるぜぃ」

『あ、分かった。今行くねー』


四天宝寺の方を一瞬振り返ったが、見たことのある人物はやはり見かけなかったので、いそいで幸村くんを探しに行くことにした。


「財前お前どこいってたんや」

「ちょいと散歩っすわ」

「あんまりうろちょろせんときや。謙也みたいに迷子になんで」

「あんなアホと一緒にせんといてください」



ーーー
ーーーーー


『あ、真田くん幸村くんが何処にいるか分かるかな?』

「幸村なら今氷帝の部長のところにいる」

『じゃあそこに行ってみるね。ありがとう』

「待てみょうじ」

『? どうしたの真田くん?』

「あ、いや…(幸村に跡部とあまり関わらすなと言われているなど言えぬ)少々手伝ってほしい事があるのだか…」

そわそわしてる真田くんは正直怪しい。とかいってわたしは手伝いで来ている人間なので何も言わず真田くんについていった。


お手伝いさん


「ちょっ、謙也お前どないしたんや?」

「さっき侑士と張り合ってたら他校で喧嘩などとはたるんどるって真田に殴られたんや…!!」

「ぷっ、ダッサ」

「笑うな財前!」


これは真田となまえが会う前のお話





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