紅藤 あげは


・腰までの黒髪、黒目
・165cm
・霧崎第一高校1年
・元帝光中

・部活は中、高ともに万事屋というなんでも部
・部員はあげはのみ
・依頼人は滅多に来ない
・住んでるのかってくらい生活感のある部室(ソファとかテレビとか)

・銀魂世界から転生
・記憶あり

・人には見えないもの、つまり幽霊が見える
・でも祓い方とか知らない
・一度見たものは忘れない

・キセキと割と仲良し
・きっかけは黄瀬が万事屋に依頼に来たため
・そこから中学時の万事屋の部室はキセキのたまり場と化した
・高校では霧崎の男バスレギュラーのたまり場
・勘弁してくれ


***


霧崎第一高校三階の一番端の教室。そこの扉には"万事屋"と書かれたプレートがぶら下がっていた。


「あげは、茶」

「あ、俺もー」

「俺にも頼む」

「じゃあ俺も」

「zzz」

『いや、部活行けよ』


部室のソファにもたれかかっている花宮先輩を筆頭に原先輩、古橋先輩、ザキ先輩までもがあたしにお茶を要求してくる。(瀬戸先輩はいつも通りアイマスクをして熟睡中だ)
てか、もう放課後のくせにアンタら部活どうした。
そんなようなことを言ったら、今日は休みだバァカ、と花宮先輩に鼻で笑われた。熱湯ぶっかけたい。

あたしの部室に入り浸っている彼らはバスケ部のレギュラー。中学の時といいあたしはとことんバスケ部と縁があるらしい。
まったくもってうれしくないけど。

あたしがこの霧崎第一高校に入学して約一カ月。どうやら中学同様厄介な奴らに目をつけられたらしい。
内心ぼやきながらも人数分のお茶を入れるあたし超エラい。


『お茶入りましたー』

「手伝うぜ、あげは」

『うわ、山崎のくせにカッコいいですねザキ先輩』

「お前のその山崎っつう苗字に対する見下した感なんなの」

『昔知り合いに山崎…もといジミ崎ってヤツがいたもんでつい』


文句を言いながらも人数分のマグカップが乗ったお盆を持ってくれるザキ先輩は彼らの中で一番の常識人だと思う。見た目不良なのに。


「それくらい自分で持って来いよバカ女」

『花宮先輩はもうちょっと自分で動けよコノヤロー』


花宮先輩は暴君だ。それこそここに来たら自分じゃ動かないし、挙句の果てに最近はあたしの弁当勝手に食ってるし。最初被ってた猫はどこに捨ててきたのやら。

あたしの言葉を無視してお茶をすする花宮先輩をジト目で見ていれば、先程までガムを膨らませていた原先輩が口を開いた。


「てゆーかさーあげはこそ部活やんなよ」

『毎日昼休みと放課後にやってるじゃないですか』

「俺たちがここに来るようになってから一回も依頼が来たことなんてないけどな」

『シャラップ!てか起きてたんですか瀬戸先輩』


依頼が来ないってことは困ってる人がいないんだからいいじゃないですか。
そう言ったら五人そろってうわー…みたいな目であたしを見てきた。年下(学年的には彼らのが年上だけど生きている時間で言うとあたしの方がずっと年上だ)にこんな目で見られるなんて。


「ふはっ!活動もずさんなくせによくも部室がもらえたもんだな」

『ああ、そんなん簡単ですよ』

「どうしてだ?」


常に無表情の古橋先輩が軽く首を傾げる。うん、あざとい。…じゃなくて、


『校長の弱み握ってりゃこっちのモンじゃないですか』

「お前何サラッととんでもないこと言ってんの!?」

「あー…なんとなくあげはが俺らみたいなのと普通に付き合ってられる理由が分かったわ」


ブッとお茶を吹き出すザキ先輩に納得したように頷く原先輩。
原先輩が言った"俺らみたいなの"とはおそらくバスケのことだ。この前たまたま見に行った試合でも相手校の選手に向かって容赦なくエルボーとか食らわせてた。花宮先輩たちはラフプレーを得意としているから霧崎と試合をすると必ずケガ人が出るらしい。
だから彼らのバスケ界での評判はよくない。
まあ、そんなのバスケにさほど興味のないあたしにとっちゃ知ったことじゃないが。


『(……あたしも結構外道だよなー)』


自分で入れたお茶を飲みながらそんなことを考えた。
違う高校に言った影の薄い同級生はきっと花宮先輩たちとは相容れないだろう。彼はとても優しいから。


『(てか、アイツら元気にやってんのかな…)』


妙に厄介なことに巻き込まれやすい連中だったからお姉さんちょっと心配だよ。別に自分から様子を見に行ったりはしないけど。

その日は結局下校時間まで花宮先輩たちと雑談を交わし、一緒に帰ったのだった。


***


ある日の昼休み。
購買寄ってから行く、という原先輩からのメールを受け取ったあたしは彼らが来るのを部室で待っていた。

ソファにもたれかかって天井を仰いでいるとテーブルに置いてあったスマホが振動した。


『電話…?って、げ…』


ディスプレイに表示された名前を見て、自然と顔が引きつるのがわかった。
絶対面倒事に違いない。あたしの本能がそう言っている。
……でもここで放っておけるほどあたしはできた人間ではないのだ。


『…もしもし?久しぶりだね、』


あたしは通話ボタンを押して、電話越しに聞こえてくる声に耳を傾けた。




その先に何がありますか
(あ、先輩。依頼が来たんであたし放課後はいませんから)
(はあ?……誰からだ)
(中学の同級生ですよ)


−−−−−−−−−−−−−
銀魂×黒子です。
……え、これ誰得?どこ需要?って感じですね。もちろん俺得です←
花宮、というか霧崎メンツと絡ませたかった結果がこれです。転生好きだな、私。
他にも黄瀬や高尾、あと宮地さんとも絡ませたい。最近秀徳も好きなんです。いっそキセキ全員と絡ませるのもいいですね。

黒バスの夢小説はホラーとか結構ありますよね。それが面白かったんで今度この設定で書けたらいいなーとか。
まあ私自身がホラー苦手なのでがっつり怖い系にはならないだろうけど。


title:たとえば僕が




← / →

back

×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -