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「蘭姉ちゃん!」
「和葉!なにがあったんや!?」
蘭と和葉があげはに言われた通り服を着終わった後すぐ、コナンと服部が駆けつけた。その後ろには銀時と桂がいる。 どうやら二人もコナンたちと一緒に温泉につかっていたらしい。
蘭と和葉の二人は、上から死体が落ちてきたこと、あげはが一人で様子を見に行ったことを四人に告げた。
「それ、あげはさん一人で大丈夫なの?」
「あー…大丈夫じゃね?な、ヅラ?」
「ヅラじゃない桂だ。アイツなら平気だろう」
銀時と桂は特に気にした様子もなく、例の湯船を覗こうと足を進めた。 ヒュン
「うおおおおおお!?」
すると突然、銀時の前に落ちて突き刺さるナイフ。 銀時はそれを咄嗟に避けた。
「何で銀さんの前にナイフが落ちてくるわけ!?」
「貴様の日ごろの行いが悪いからだ銀時」
「ちょお待たんかい。そのナイフの刃についてるの血やないか!」
服部の言葉に銀時、桂、コナンもナイフを見る。確かにそれは血だった。
「て、ことはこのナイフ…」
『男を刺した凶器に違いないねェ』
コナンに続くように上から降りてきたあげはが言った。
「何か見つかったのか?」
『いや。見つかったのは凶器と血痕だけ。ちなみにナイフはあたしの指紋が付くといけないから上から落としてみたんだけど』
「お前のせいかよォォ!!銀さん危うく死ぬとこだったんだけど!?」
『銀時なら避けてくれるって信じてた!』
「そんな信頼感いらねェェェ!!」
「ところで、」
あげはと銀時の会話を遮った桂。
「いつまでその恰好でいる気だ貴様は」
『……あ』
あげははまだバスタオル一枚しか身に着けていない状態だった。
『てか、アンタらは少しは動揺とか見せないわけ?』
「あげはを見ても何とも思わんな」
『黙れ人妻好きが』
「そーゆうことはもっとスタイルよくなってから言えよ」
『黙れ天パ。あの湯船に浮いてる男と同じ目に会わせんぞ』
「怖っ!」
コナンはこんな時でもいつものように振る舞うあげはたち三人に、何とも言えない違和感を覚えた。 まるで彼女らはこういった状況に慣れているような。
「ったくよォ…。ヅラがフラグ立てっからこんなことが起きるんだよ」
「ヅラじゃない桂だ。俺だって本当に起こるとは思わなんだ」
『とりあえず蘭たちが警察に知らせてくれたみたいだし。晋助と辰馬でも呼ぼうか』
せっかくの旅行を台無しにされたのだ。 桂はもちろん。普段やる気のないあげはや銀時も今回は事件の解決には積極的だった。 自分たちは探偵ではないから、推理をするのはあの二人の役目なのだけれど。 きっと犯人くらいは簡単に見つけることができるだろう。
「おいおい、工藤。やっぱりあのねーちゃんたち普通じゃないで」
「ああ。それはわかってる。けど、今は事件の解決が先だろ」
コナンはあげはたちと関わるにつれ、だんだんと彼女たちがわからなくなってきた。 敵なのか、味方なのか。どうして自分の正体を知っているのか。黒の組織を知っているのか。
コナンの視線に気づいたのか、あげはは振り向いた。 不敵な笑みを張り付けて。
『謎解きを始めようか。名探偵君たち?』
推理ショー、開幕 (犯人は、) (貴方だ)
−−−−−−−−−−−−− アンケートで続きがみたいと言ってくださった方が結構いたので、書いてみました。 ただ、書いててわかったのは自分にはトリックを思いつく頭も文章力もなかったことですorz なので肝心の事件の解決部分は割愛ですすみませぬ。
私は服部君と和葉ちゃんが好きなので今回無理やり出してみました! なのにあんまりでてきてない?そして関西弁難しい(´・ω・`)
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