辺りが寝静まった夜。
一人の少年は上がる息を抑えて刀を握った。
「死ねェ!エクソシストォ!!」
「チッ……」
放たれた弾丸に一つ舌打ちをこぼして避ける。その瞬間衝撃が走った。
「ぐっ……!」
ああ、自分は斬られたのだと気付くころには体は下へと落下していた。
バシャンッ
少年は黒く揺れる川の中へ。
「(ク、ソ……)」
揺蕩う水の中。
少年は意識を手放した。
廻り始めた歯車
(買い物?あたし一人で?)
(買うものは…パンとミルクと野菜と、)
(え、それあたし一人で買ってこなきゃいけないの!?)
(ドアを壊したバツだよ、あげは)
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