「っ、ぁ…あの…」 「………」
宵も深くなった寝所でのこと。横からするりと伸びてきた腕が着物の合わせに侵入し、直接肌をさすってくる。背を向けていた私の耳元に唇が降ってきて、身を縮めた。言葉がなくとも何を求められているかこれだけで十分理解ができる。
「三成様…あのっ…」
ただ、私は乗り気でなかった。というのも、私たちは確かに愛し合っているように思うのに、三成様のやりかたがちっとも温かくないからだった。やんわりと腕をどけようとしても拒まれてはくれず、手のひらが乳房を揉みしだく。舌が首筋をねとりと這って、体を引き寄せられた。
「今日は………」
私が遠回しに言葉で拒んでも、三成様は聞こえないふりをした。着物からはみでた乳房を一通り弄くったあと、手のひらがうぶげを撫でるように艶めかしく下降し、私が満足な抵抗も出来ないままに陰部を引っ掻く。三成様の指が膣周りを弄るのは、私を感じさせようというのでない。濡れているかの確認だ。
「やぅっ、いやですっ…!」 「つまらんことを言う暇があったら濡らせ。これでは挿れられない」 「だって…」
言えるものか。ご自分の気分を高めるだけの少しの愛撫だけでなく、もっとねっとり接吻して、乳房も揉むだけじゃなく先端をしゃぶって欲しいとか、その指で濡れているかの確認でなくねぶって欲しいとか。そうしたら濡れに濡れますよなんて恥ずかしいことを言える筈がない。
「いたっ、痛い!」 「…ふぅ……」
渇いた膣に潜り込んだ指の痛みで悲鳴を上げると、三成様は小さく溜息をつき、指に唾液を絡めて膣に塗りたくった。滑りが良くなり、指が浅いところを出入りして刺激してくる。
「あっ、ぁっ…!」 「ん?」 「ひぅぅ…」 「濡れてきたな…」 「んっ…」
やがてとろとろと密が滲んで、指を数本銜え込めるようになると、三成様は私に跨って魔羅を挿入する。襲ってくる息苦しさと鈍い愉悦で切なく声が漏れ、しばらく揺さぶられてほぼ同時に果てるのだった。
*すい
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