※まったく無い、よりは性的表現がありますが、微々たるものです。
「ここか?」 「やっ…んぅ…」 「んなッ?!(オイオイオイオイ待て待て待て待て…ってあれか!これはマッサージオチ!!)」
薄暗くなりはじめた頃、忘れものに気づいた家康(教師)が教室に向かうと、締めきった暗い教室内からあられもない声がするではないか。 まさかの展開にとてつもなく混乱した家康だったが、慌てて飛び込んだらヤラシイことはしてませんでした、マッサージ中でしたというオチだと結論づけ、数回深呼吸し、気分を落ち着かせて普通に扉を開けた。
「いやぁ〜忘れ物をしてしまった!…っておい本当にヤラシイことしてましたオチかーーーーッ!!」 「キャー!」 「家康ッ、貴様…!」 「しかも三成か!!更に相手は朔だと?!生徒じゃないかけしからんぞ!!ワシは、ワシはどうしたら!!」 「とりあえず出て行け、空気の読めないバカだぬきが」 「空気読めないのはお前たちだ!普通マッサージだろ、マッサージオチが王道だろ?!」 「こんな人のいない薄暗い教室でマッサージするバカがどこにいる。バカだぬきが」 「おい二度目だぞ!いいからお前ら離れろ!」
まるでたかってくる蝿を追い払うように手の平をぶんぶん振り回して家康が妨害すると、バカだぬき乱入に悲鳴後硬直していた舞雷は更に硬直し、機嫌の悪さが顔に出まくっている三成は悪意を籠めて舌うちした。
「…ゴホン!三成…とりあえずそこに座れ」 「黙れ」 「……黙れじゃない、いいから座れ」 「死ね」 「おい教師が生徒の前でそんなこと言うな!それと、朔は早く服を整えるんだ!」
家康は、三成も教師だし自分と同期なのだが、こうなっては叱る他ないと、激しく反抗してくる同僚をなんとか椅子に座らせ、服を整えた舞雷は少し離れた所に座らせた。
「いいか、まず三成」 「早く消えろ」 「…いくらなんでも朔を脅して強姦するのはいけない」 「なっ…私がごうっ……家康貴様ぁぁ…!」 「ん?逆ギレか三成!見苦しいぞ!」 「……違うよ徳川先生」 「え?」
ようやく黙りこんでいた舞雷が小さな声を発したかと思えば、次の瞬間家康は豪快に吹っ飛び、いくつか机を巻き込みながら水平に飛んで行った。
「痛たたた、バカ力を使うな三成!」 「黙れ!言うに事欠いて私が舞雷を強姦しただと?!合意の上だ!」 「合意?!お前が、朔に合意を得たなんて信じられないな!」 「どういう意味だ家康ぅぅう!!」
場は一瞬で修羅場状態、バカ力で飛んで行った家康の方も無傷という超人ぶり。 舞雷は大人しく椅子に座って二人を見守っていた。尻もちをついたままの家康に殴りかかる三成の図を。
「よし、わかった。お前がそんなに言うなら朔にきこう!」 「はじめからそうしろ…!」 「…朔、怯える必要はない。三成に弱味を握られたんだろう?成績下げるとか、ご両親を斬滅するとか。そうなんだな?!ワシが守ってやる、そうだと言うんだ!」 「家康貴様ぁぁ、言わせようとしているだろうが!」
一方的にいくらか殴られて顔を腫らせた家康が、舞雷の肩を掴んで詰め寄る。 舞雷は少し怖かったので、ぼそぼそと喋った。
「…違うよ、徳川先生…私…」 「うんうん…かわいそうに。豊臣理事長に報告するからもう安心だ!」 「秀吉様にだと?!おい貴様、舞雷は違うと言って…」 「そうだ、今竹中校長に報告する!今校長室にいるし!」 「半兵衛様はやめろ!半兵衛様だけは!!そもそも私と舞雷は恋仲だ、このクソだぬき!」 「……え?」
さっきからあまり話を聞かなかった家康が、ようやくまともに台詞を噛み砕いて理解することに成功した。
「……そうだよ徳川先生。それに三成先生優しいよ、0点とっても成績上げてくれるし、パパとママには結婚の挨拶を…」 「それもどうかと思うぞ!」 「これで貴様が誤っていたと判っただろう…さっさと出て行け!私は舞雷と続きをする」 「するなよ!!教室だぞ三成!ワシ間違ってないぞ!どう考えてもワシ正論だぞ!!」 「私の家は秀吉様がいるからできん」 「……三成」 「なんだ」 「理事長は…気にしないさ。目の前で息子同然のお前が、生徒とやらしいことをしていたとしても…!」 「………家康」 「ん?」 「秀吉様は…気にする。大体目の前でするわけがない。それに、生徒とは禁止令が出ている」 「禁止令?!破ってまで朔と……!見直したぞワシは…!」 「だから速やかに消え失せろ」 「………朔、お前はどう思うんだ?」 「……えっと…」
いなくなって欲しいかな
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