暑い夏のある日のできごと



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暑い、どうしてこんなに暑いのだといいたくなるほど暑い
グラウンドではクラス対抗の体育祭の練習をしているナルト、サクラ、サスケそれに対抗するようにいのを筆頭に練習に付き合わされているシカマルとチョウジ、先生も出て練習をしているリー、ネジ、テンテンがぎゃあぎゃあと騒ぎながら練習をしている

「三人は練習しなくていいんですか?メンバーに選ばれているんですから」
「本当だよーきなさいよ」
「お前らが俺らが先生に呼ばれていない時に勝手に選んだんだろーがよ!!」

数日前選抜メンバー12人を選ぶ際に、俺とシノ、ヒナタは部活に入っていないからどうせ暇だろうと職員室に呼ばれていた時に勝手にリレーの選抜メンバーを決めて入れられていたのだった

「しょうがねえだろーお前ら体育でもいい成績残してるんだしこの間の球技大会は活躍してたじゃねーか」
「気のせいだ!」
「だからといって勝手に入れるのはどうかと思うがな」

毒のあるシノの言葉にうげっと言ったようにナルトが言うとシノのサングラスの奥の瞳がナルトの方を向いて睨みつけた
それにナルトは固まった

「勝手にきめられた揚句こんな糞暑いところで練習に付き合えるはずがないだろう」

ああこの声色は相当キレてるな
なんて思いながらシノは思いっきり舌打ちを打ってよそを向いた

俺もまあおんなじ気持ちなわけだけど
よくもまあこんな暑い日に練習なんてできるなと、アイスを銜えたまま思った
練習をしようと誘われたもののやる気もないし練習したって早々かわるものでもないと制服のままグラウンドを見渡せる朝礼台の上に座ったまま練習に付き合ってやっている
左にいるヒナタは応援をしていて右にいるシノはぼーっと空を眺めているだけだ

さっさと帰りたい、そんなことを思いながらなくなったアイスの棒にかかれたはずれの文字を読んで捨てた

「暑い」
「暑いね、流石にここだと‥」
「なんでこんなくだらないことに付き合わされなければいけない」
「本当だよな」

ああもう暑いし学校の中に戻ろうとしたがタイムを測れとかなんとかいってくるのを無視して学校に戻る
教室においたままのカバンを持ってもう帰ってしまおうと思って階段を降りれば練習を休憩している9人がいて練習しろよとかなんとか言われるけど面倒臭いと思い無視したまま帰路につく

「あー明日さぼろうかな」
「それは流石にだめだと思うよ‥?」
「どうせいっても成績と関係あるわけじゃないだろう」
「そうだけど‥」
「まぁいいや、どうでもなるだろ」

そんなことをいいながら深くため息をつけばヒナタが苦笑いを浮かべる
明日は嫌だなあ、そんなことを思いながらもう一度溜息をついた











翌日体育祭当日
対抗心むき出しのクラスメイトを遠巻きに眺めながらいよいよ昨日練習していたリレーの本番がすぐそこに迫っていた。クラス対抗で代表者12名で3人1組で4セット行う形式で一番勝ったところが多いクラスが得点が一番多くもらえるという形だった

それで俺とシノとヒナタのチームはよりにもよって最後のセットにしかもこれを逃せば優勝を逃すとかそんな事らしく煩い応援を流しながら溜息をつく。しかも最後のセットだけ一人の距離が2倍というものだからげんなりしながらうなだれる
だいたいひとりで何で400メートルも走らなきゃいけない

「おーい!がんばれよー!キバー!」
「うるせぇ‥」

他のクラスは本気らしく半袖短パンにぎゅっと鉢巻を巻いていて
俺と言えば長そでに首に鉢巻を適当に巻いている状態でやる気もない
シノなんて長そでに長ズボンをロールアップした服装で

それからリレーの始まる合図が鳴ってからはすぐに勝負は見えていた

結果は他のクラスの奴らを抑えて俺のクラスが1位
ひとつも息の上がっていないシノはポケットに手を突っこんだままはしゃいでにぎわうクラスメイトを眺めている。俺とヒナタは400メートルを全力で走った所為で息も切れ切れでよろこぶどころの話じゃない
負けるのが決まっていたならこんな本気で走らなかったしよりにもよって優勝がかかってるのを俺らに任せたこいつらが馬鹿だと思う

「なんで、お前、息上がってねぇの‥」
「ふん」
「す、すごい、ね‥シノくん‥はぁ‥っ」

担任のカカシ先生を胴上げしているのを眺めながらようやく息が整って背を伸ばす

「もう帰ろうぜ」
「同感だな」
「えっキバくんシノくん?閉会式は?」
「面倒だし帰るけど」
「ちょ、ちょっと!」

慌ててヒナタもついてきて、まだ閉会式もしていないけれどさっさと帰ってしまおうとグラウンドとはちょっと離れた校舎に戻ってさっさと帰ることにした












まあその後学校全体のMVPに俺らが選ばれたのに閉会式にいないからと、大騒ぎになった話は後日担任から聞かされたのはまた別の話



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