喧嘩するほど?


便利屋パロ
年齢操作有
23歳とかそれくらい








ものすごい音を立ててなだれ込んできたのはナルト、リー、シカマル、チョウジ、サクラ、いの、テンテンだった。その後ろにサスケも立っている。
だが物が壁に突き刺さったり床に穴があいたり窓ガラスが割れて吹き飛んでいたりする部屋の中にいるのはキバとシノで
拳銃を互いにつきつけた状態で立っていた。シノの黒いコートにはところどころ焼けて布がなくなっている上にキバも怪我だらけで奥にいたヒナタは縮こまっていかにも大きな犬におそわれかけている子猫といったところだろうか
静寂がまた訪れ、少しすれば拳銃の音が鳴り響いて耳を押さえていればシノがキバの後ろに回り込んでヒールの高いブーツでキバの背中を蹴り飛ばした
それを受け身をとって着地したキバにシノは拳銃を突きつけた

「はいはい‥降参」
「そうなるなら最初からつっかかってくるな」

くるりとコートをひるがえしてシノはヒールを鳴らしてそのままなだれ込んだまま座り込んでいる7人の間を抜けてどこかに歩き去って行った

「ったくなんだよあいつ‥。」

と言ってポケットに入れていたたばこを出してくわえ立ち上がりライターで火をつけて同じように座り込んだままの7人の方を向く

「それで、お前ら覗いてたのか、いい度胸じゃねぇかよ」

相当不機嫌なようで、たばこをくわえたままポケットに手を突っ込んでにこりと笑っている。

「ちょ、ちょっとナルトどうにかしなさいよ!」
「無理だってばよ!!」

いつになく怖いキバに揃いも揃って固まってキバを見上げている

「お、落ち着こうぜ‥キバ‥。」
「俺いますっげぇ不機嫌なんだ‥わかるだろ?理由くらい」

冷え切った目を向けてキバはそのままナルトの胸倉をつかんだ

「ひいいいい!あ、熱いです!」

たばこをぐりぐりされてナルトは泣きながらキバに謝る。
そしてナルトを離して立ち上がる

「な、なんだってばよ‥夫婦喧嘩「なんかいったか?ナルト」
「いってません!!!!」

そう言ってばっと部屋を飛び出した7人の方を眺めつつぼろぼろになったソファーに座る。
奥に縮こまっていたヒナタも部屋を出て行った。

そもそも喧嘩の原因と言えばいつも通りの依頼に対してのことだった。だがここまで派手な喧嘩をしたのは久しぶりだなと思ってほとんど吸っていない煙草を揉み消して新しいたばこを出してまた火をつけて背もたれにもたれてあたりをうろうろと見ていた。

「こりゃ相当修理費かかるな‥。」

苦笑いを浮かべつつキバは立ち上がって部屋を後にして階段を下りて、事務所を出て行く。もう夜の10時頃
気晴らしに散歩でもいくかなんておもいつつ雪の降ってきた人通りの少ない汚い路地裏を歩いていく。治安がいいとは言い難い通りを歩いていけば抜けたのは繁華街。水商売の店の並んだ通りでは麻薬の取り引きなんてざらで警察が走り回っている。今日もなにやら事件があったのだろうか警察が走り回っているのを見向きもせずただ歩いていれば声をかけられる

「どうです?うちのホストで‥。」

なんて声をかけられるが無視をして通り過ぎていく。
そんな事をしていればさきほどまで喧嘩をしていた見慣れた姿が見えてキバは最悪だ、と言わんばかりに息を吐く。

「なんだ、その残念そうな顔は」
「うげ!なんだよ!!驚かすなよ‥。」
「そんなつもりはないが」
「なんだよもう怒ってねぇのかよ。」
「俺はお前のように餓鬼ではない」

本当に余計なひと言が多いとキバは思うがその言葉を飲み込んで舌打ちを打って銜えたままのたばこを足でもみ消した。すると先に歩きだしていたシノに並ぶと不服そうな表情をされる。

「なんだよ失礼だなお前本当」
「俺は何も言ってないが」

と言っていると女の悲鳴が響き渡って男が包丁を持って血まみれで後ろを見ながらキバとシノの方に走ってくる。こちらが見えていないのかぶつかりそうになったのを避けてシノは男の足に自分の足をひっかければ男は派手に地面に顔面から転んで傷だらけの顔で包丁を振り回す。それをよけながらシノはその手首を掴んで固め抑え込んだ

異変に気づいた警察がすぐに駆け寄ってきてシノは男を突き出していつものようにポケットに手を突っ込んだ

「やるじゃねぇの」
「ふん‥。」
「すかしやがってよ」

そう言うとシノはキバの足をヒールでぐりぐりと踏みつけた
それには流石に相当痛かったのだろう足を押さえて震えるキバはうずくまっている

「なにをしている?」
「‥っ‥おま‥そのブーツで‥おまっ!」
「おいていくぞ」

先に歩きだしたシノを追いかけてキバはつまさきを押さえながらシノを追いかけた。

「謝罪くらいねぇのかよ?」
「あるわけないだろう」

また舌打ちを打ちそのまま路地裏に入っていったシノの腰をキバは抱き寄せて壁におしつける

「‥なんだ?」
「うるせぇ、黙ってろよ。」

至近距離で見つめ合ってシノのつけているサングラスをとってそのままキスをし触れるだけで離れた

「まぁ、さっきはすまねぇ」
「そういうなら最初から言えばいいものを」

と言ってキバの腕から抜けたシノに並んで歩き事務所前まで戻った。

「お前と外にでるとあんなことばかりだな」
「うるせぇさっさと戻るぞ」
「餓鬼だな」
「ほんっと一言多いよな!おまえ!」
「性分だ、許せ」

さっさと事務所に戻っていったシノの背を睨みながらキバは扉のノブを引いた














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