白昼




便利屋パロ
R-18?
年齢操作有








暇そうにソファーの上で寝転んだままのシカマルの向い側で座っていたいのは次の依頼書を眺めつつうーんと唸っていた。
「もーなんなのよー!」
「うるせぇなどうした?」
「この事件のことよ、なんなのよー報酬ちゃんとくれてないんだけど!」
「あーそれな、それくらいいいんじゃねえか?」
「だめなの!」
先日起こった事件の報酬をもらえるはずが、予定していたものの半分しかもらえずいのは不満なようであった。そうしているとわいわいと声が聞こえて扉があいた
「あれ?どうしたの?いの」
部屋に入ってきたサクラはそういっていのの座っているソファーの後ろからそれをのぞきこむ。けちな女ねーというといのはサクラをぎっと睨んで女同士のけんかが始まった。
「うるせぇな‥。」
「大変だな‥」
サスケがそう言ってシカマルの方を向くとお互い様だろ?と言ってゆっくりと起き上がった隣にナルトは座ってお腹が減ったといい机の上にあったお菓子を食べる。
すると仕事が終わったらしい、リー、ネジ、テンテンが戻ってきてリーは相変わらず元気でうなだれるテンテンは女らしさもなくどかっと座った
「もっと煩くなったな‥。」
何度目かわからない溜息をついてシカマルはネクタイをほどいた

今日はいつもより酷い雪だった。この大都会の片隅の路地裏で、血まみれで倒れた男を眺めながらキバは腰を上げた。
「こりゃまた酷くやられてんじゃねぇの、んで?これの始末しろって?」
「自分でやればいいものを、こんなところに頼んでくるなど」
「そりゃそうだな」
そういって死体をバラバラにした後、指定された場所に遺棄して今日の依頼は終わり事務所に戻った。
とっくに夜中の2時を過ぎていて誰もいない部屋に戻る。
「なんだ?あいつら飲みにでもいったのかよ」
寝室をのぞけばだれもおらず靴もなかったために冷え切った室内の暖房をつけてキバはソファーに座る。ヒナタも疲れたようで入れたお茶を飲みながら一息つく。ひさしぶりに殺人以来であったために手袋についた血の匂いが充満しているがたいして気にしてもいないようで水を飲んでテレビをつけるがこの時間にしている番組などよくからないおもしろくもないバラエティか通販番組くらいだろう
「私もうそろそろ寝るね」
「おうおやすみー」
寝室に入っていったヒナタの背を眺めながらななめ向かいに座っているシノの方を向く。
「まだ寝ないのか?」
「眠くないからな」
「ふぅん、どっか飲みにでも行くか?どうせ明日は久しぶりの休暇だろ」
「たまには、いいだろう」
そう言って立ち上がったシノは流石に今の状態で行くのはいけないだろうと自室に戻って言ったのを眺めてキバも適当に着替えるかと着替えて先に玄関で待っていれば聞き慣れたヒールの音が耳に入ってきてふりかえる。相変わらず黒い服を着こんでいる。
「お前黒以外にもってねぇのか」
「悪いか」
「てかよくそんな靴で歩けるよな‥。」
と言って足元を見るキバを無視して先に玄関の扉を開けたシノを追いかけて事務所を出た。
まだまだ喧騒の鳴り響くこの街の片隅にある飲み屋に入る。それなりにおしゃれで居心地もいい
「‥はーしんどいなさすがに連日任務が入ると」
酒を傾けながら酔いが回るにつれてキバは今まで自分のことを話さないシノに対して単刀直入に聞いた
「なぁ、お前ってなんでこの仕事しようと思ったの」
「‥さぁ」
「さぁって教えてくれたっていいじゃねえの」
そう言って引き下がらないキバに溜息をつきながらシノは口を開いた
「‥まだ俺が幼い頃、両親から離れて過ごしていた時があった。親戚かもわからない大富豪のもとで暮らすことになったんだ。本当は5歳くらいまでの予定であった、だが色々あって18歳くらいまであの家でいやいやながら暮らしていた」
「そりゃまた大変だな」
「もとより両親が仕事の関係で家にいなかった、だから仕方なかったことだ。だがその男に女のように育てられた、無駄に高い服、こんな靴を履くようになったのもあの男の趣味だそれに」
その言葉で一つ区切って、グラスに口をつける
「あの家を出るまで、毎日のように性的に暴行を受けていた」
足を組んで肘を机についてサングラスをとって遠くを眺めるシノは背もたれにふかくもたれた
「そりゃまたすげぇな。」
「最悪な男だった、だからその家を出てここにきただけだ」
「そいつ殺すため、だろ?」
「‥そうとも言うな、それでお前は?」
「なんだよ、興味ねぇだろ。」
「俺も話したのだ、お前も話すのが普通だろう」
「俺はまぁ、拾ってもらっただけだよ」
ぐっと酒を喉に通してグラスを置いて深く息を吐いたキバは天井を見上げる
「そうか。」
「なんだ、それだけかよ」
「さて、そろそろ帰るぞ」
「へいへい」
がたっと立ち上がり会計を済ませて帰路につく。事務所につけばまだ戻っていないようで静かな事務所の前を通って廊下を歩く
自室に入ろうとしたシノの腕を掴む
「どうした」
ぐっと抱き寄せられてそのままシノの部屋のベッドになだれ込む
「酔っているのか?」
「いや、別に、普通だけど」
シノの首筋に顔を埋めたキバに抵抗することもなくそのまま瞼を下ろした


「‥は‥‥っ‥。」
酔っていないとは言っていたがやはりいつもより、荒い行為にシノは流石に眉間にしわを寄せて黒いシーツを握り締める
そうしているとばたばたと物音が聞こえた。どうやら、他の面々が帰ってきたらしい
「せめて‥鍵を閉めろ‥っキバ‥。」
「仕方ねぇな」
がちゃりと鍵を閉めてそのまま噛みつくようなキスをした
鋭い犬歯の所為で唇から血があふれて、口元を伝う、それを舐め取ってキバは顔をあげた。睨みながらシノはキバの肩を押すがそんなもの無意味で体の中に押し入ってくる熱いそれを感じながら甘い声を上げたシノは口元を手で覆った
「‥あ‥っん‥うっ‥」
「は‥シノ‥‥」
がつがつと責められて、ぐっと熱が上がる
「あ‥っあぁ‥!」
手を掴まれて口元から外されて思わず声を上げる。もう熱でぐちゃぐちゃでなにも考えられなかった
「キバ‥っ‥は‥あ‥あっ!」
「っ‥は‥‥!」
ぼやぼやとする視界のままもう一度シノはキバの名前を呼んだ



重い瞼を開けて焦点の合わない視界であたりを見回す。時計に目を向ければ、昼前。
隣に目を向ければまだ寝ているキバがいてシノは昨日のことを思い出して片手で額を押さえる。降りた前髪を適当にかきあげながら傍に落ちていた上着を羽織ってそのままベッドから降りて洗面所に入る。鏡の前でただ呆然と自分の顔を見つめる。強い吐き気に襲われてそのまま咳きこんで頭を伏せる。
夢で、見たのはあの大嫌いな男に抱かれる夢で
最悪だ、といって口元を押さえたまま顔を上げる
「は‥はぁ‥。」
そのまま座り込んで羽織った上着を引き寄せて、がたがたと震える体をおさえようとするのにどうしたっておさまらない。気持ちが悪い、気持ちが悪い
あぁ、泣きそうだ
「‥おい!シノ‥!」
キバはシノを抱き寄せるが混乱している様子のシノは泣き叫んでキバの背に爪を突き立てる。布越しでも強い痛みを感じるがそれも気にせずキバはシノの体を強く抱きしめたまま何度も声をかける
「落ち着け、シノ‥大丈夫、大丈夫だから」
「‥っ‥いや‥いや!!いやだ‥いやああ!」
何度も名前を呼ぶうちに落ち着いてきたのかシノは肩で息をしながらキバの背から腕を離して地面に落ちた
「キバ‥すまない‥。」
「気にすんなよ、別に深くはきかねぇけど、溜めこむんじゃなくて誰かに吐きだすくらいしろよ、こんなことになってからじゃ遅いんだからよ」
小さく頷いた。
「まぁ、今日は休みなんだしゆっくりしてろ」
頭を撫でてシノの頬にキスを落としたキバはシノの手をとって立ち上がらせる。ふらふらだったためにその体を抱き上げてベッドに連れていく。
「もうちょい寝てろ、いい時間になったら起こしてやっから」
撫でていた手を離してそのままくるりと背を向けてキバは手をあげて部屋を出て行った
扉をただぼんやり見つめながらシノは溜息をついた。
黒色のシーツを口元に引き寄せて、白い陽光に包まれて白んだ意識に身を任せた
















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