*秘密
















 いつもスパーダは保健室に入り浸っていた。不良で学校にきてもいつもここでサボっているか学校に来ていないかであった。仕事をしながら携帯をつついているスパーダを眺めながら保健医であるリカルドはため息をつく。

「授業にいかなくていいのか?」
「だりぃしいいもん別に。ここなんて授業でなくたってどうせ卒業できるんだし。」


確かにな。そう思いながらリカルドは足を組みかえて手元に持っていた紙を眺めていた。今日、最後の授業が終わったがスパーダはまだ動かず、まだ携帯をつついている。
それから部活を終えた生徒たちも帰り静かな校内。

「いい加減帰ったらどうだ?」
「もうちょっとくらいいいだろー。」

と言い終わる時にスパーダは携帯を閉じて寝ころんでいたソファーから降りてリカルドに気付かれないように後ろから近づく。そしてリカルドの体を抱き寄せた。

「なっ‥‥!?」

リカルドの唇に触れた柔らかな感触。全くついていけずリカルドは目を見開いたまま至近距離のスパーダの顔を見つめて、ゆっくり離れた頃に状況が理解できて顔を赤くする。

「何しているんだ‥!」
「いいじゃん、俺、先生のこと好きだし‥。」

耳元で低く囁いてかけていた眼鏡を取る。

「リカルド先生、さ。絶対眼鏡かけてない方が可愛いって。眼鏡かけてる方もいいけどさ。」

下ろしたままのリカルドの髪に触れてとったリカルドの眼鏡を机の上に置いて、耳に舌を這わせる。

「っ‥何してっ、馬鹿‥!」
「こんなことするの駄目か?」
「あくまでもお前と‥俺は生徒と先生だ‥駄目に決まっている‥。」
「好きなんだから関係ねえよ‥。」

そう言ってリカルドを抱き上げてそのまま保健室のベッドに押し倒してカーテンを閉める。

「だめだ‥!ベルフォルマ!いい加減にっ‥んっ!!」

深くキスをされてリカルドはスパーダを引きはがそうとしていたが力が抜けてしまい抵抗も意味をなしていない。その手を取って指を絡めてベッドに乗り上げる。

「人来たら‥どうする‥。」
「わかったよ。待ってろ。」

扉の方に向かっていき、スパーダは内側から鍵をかけて戻ってくる。そしてリカルドの服に手をかける。白衣を脱がした後下のシャツのボタンに手をかける。一つ一つボタンをはずして、白い素肌を指でなぞる。

「あっ‥ふぁ‥やぁっ‥!」
「感度いいな。」

そういうとリカルドはスパーダを睨みつけるがそれを気にも留めずにリカルドの首筋に顔を埋め、舌で舐めあげると熱い吐息を零してひく、と震える。そんな彼が可愛い、と思いつつ、リカルドがきていた服を全て脱がせて、太股の内側を撫でる。
首筋から顔を上げて撫でていたその手を離してそこを舐める。恥ずかしさに腕で顔を隠しているリカルドの腕を掴んでベッドに縫いつける。

「やめ、っ‥ベルフォルマっ、あぁっ‥!」

しばらくそこを舐めて舌を離してリカルド自身に触れて刺激を与える。

「だ、めだっ‥ひぁっ‥はな、せっ!」
「まじ可愛い。そんなんだから止められないんだって。」

その指に先走りを絡めて後孔に指を這わせる。
それに気付いたのかリカルドはもっと顔を赤らめる。そのまま指を挿し入れて刺激を段々と強くしていけば枕を握り締めて首を横に振り、必死に声を押さえようとするリカルドの姿に熱が高まる。

「やば、そういうの反則だって‥。」
「やっ、なっ‥ひあっ‥やめ、指止めてっ‥ふああっ!!」

激しく中をかき回せば体を跳ねさせてリカルドは絶頂を迎えて震えながらスパーダに縋るように首の裏に腕を回す。優しくその体を抱き起こして耳元で囁く。

「入れるぜ?リカルド?」
「ふぁ‥は、やくっ‥。」

リカルドの腰を抱いてゆっくり自身を中に入れるとそれを感じたのか甘く息を吐いて腰を揺らす。スパーダはリカルドの綺麗な黒髪に指を通しながらゆっくりと律動を始める。
徐々にその動きを速めていくとリカルドは声を押さえることもせず喘ぐ。流れる黒髪が律動とともに動きなんとも言えない艶やかさで、スパーダは息を荒くしながら揺れるリカルドの腰に合わせて突き上げる。

「あっ、あぁああっ、ひっ‥きもちい、いっ‥あっ、あ!」

絶え間なく喘ぐリカルドの唇を奪って舌を絡める。飲み込めなかった唾液がリカルドの口元を伝う。唇を少し離しスパーダはそれを舐め取ってまたキスを続ける。
酸欠でくらくらする中リカルドはただひたすらにスパーダを求める。
激しく突き上げて、どうやら限界が近いようでリカルドはぎゅっと抱きつく。

「は、イくぜ‥?」
「あっ、ひ、ふぁ!あっ、あああぁぁあ!」
「っ‥リカルド‥!」

そのまま熱をリカルドの中に吐きだしてスパーダは肩で息をしながら力が抜けてしまったリカルドを横にさせて自身を引き抜けば、塞ぐ物をなくしたそこから白濁が流れ出る。

「‥んっ‥‥は、ぁ‥。」

後処理を終えて時計を見ればもう午後6時を回ったころで。リカルドは服を着て重い腰を上げる。

「大丈夫か?」
「大丈夫なわけないだろう‥!」

そう怒ったが腰の痛みに響いて眉間にしわを寄せて言葉を続ける。

「こんな早い時間帯から盛るな馬鹿が‥。うっ‥。」
「いいじゃん可愛いあんたが悪いんじゃん。」

それにリカルドは深くため息をつく。そんなリカルドの腰のあたりを優しく撫でて、抱き寄せる。

「やめろっ‥!」
「いいじゃん、キスくらい。」
「っ‥‥ふん‥。」

目線を反らせて黙り込んだリカルドの唇を塞ぐ。触れるだけで離れて真っ赤なリカルドの顔を見てスパーダは小さく可愛いと呟けばリカルドは煩いと返して目線をそらしたままそのままスパーダの肩に顔を埋める。

「あー、もうやっぱ可愛い。」
「‥ば、か‥‥。」

やわらかくリカルドを抱き寄せてスパーダは嬉しげに笑った。















秘密
(許されない恋と知っているけれど)












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