ぼくだけの、






学パロ







昨日帰るのが遅くなって面倒になったために独り暮らしだったシノの家にキバは泊まっていた。
朝になって眠い目をこすりつつ体を起す。
すでに朝の7時。
隣を見ればまだ寝ているようであったシノは枕に顔を埋めてこんな暑い夏だというのに布団を口元まで隠している
寝ている時はサングラスはやはり外しているようで長い睫毛は動かず目を縁取っている
まぁその内起きるだろう、と思ってキバはそのまま準備をするが45分を過ぎても起きない。
そういえばこの高校伝統の1年、2年合同の宿泊訓練で止まった旅館で同じクラスの奴らとひとつ上の先輩と泊まった時キバもそこまで朝は得意な方ではなかったために、朝起きたら部屋には自分とシノだけで時刻は9時であった。
集合時間は8時半。
なぜあいつらはおこさなかったのかと思いつつシノを起こして物凄い不機嫌で面倒臭いさぼるといいだしてそのまま帰ったこともあったな。
とキバは思い出しつつ、シノを起こそうとカーテンをバッと開けると小さくうめき声が聞こえて布団をかぶってしまったシノにキバはすこし驚く。
そこまで朝が弱かったのかと少し驚く。

「おい、遅刻するぞー起きろシノ。」
「……いやだ…。」

物凄い低い声でそう聞こえる。
強行手段に出たキバは布団をはごうとしたがシノは布団を掴んで離さない。
色々もみくちゃになっていたらバランスを崩してそのままシノのねているベッドにダイブして慌てて体を起こした。気づけばすぐ近くにあるシノの綺麗な顔
何かが崩れる音が頭の中に響き渡った

「…ん、どけ…キバ…。」
「やだ。」

そう言ってそのまま唇を奪う

「ふ…っう!」

ぬるりとキバの舌がシノの口内に入り込んでくる。何度も角度を変えてキスを繰り返す。
寝起きに急にそんな事をされたシノの意識は朦朧としてきた。
唇を離せば薄く唇を開いて、ぼんやりとした表情をして息を荒げているそんなシノの姿におさまらなくなったキバは荒く服に手をかける

「やめ!…キバ…!」
「無理だつってんだろ。」

首筋に顔を埋めて噛みつき、服をはだけさせる
もう学校なんてどうでもよくなって、ズボンに手をかけて下着ごとずるりと引き下ろす。
白く細い足を指で撫ぜれば、びくり、と体を震わせて口元を手で覆い隠して小さく声を漏らしたシノは眉間にしわを寄せて潤んだ目でキバを睨むがその眼にいつもの鋭さなんてない

「は…や…キバ…っあ!」
「可愛い…やべ、お前のその顔。」

すぐに目線がそらされ、目を伏せて唇を噛む

「もっと声聞かせろよシノ。」
「いや、だっ…離せ!」

そう言ったシノの太ももを撫でてゆっくりと指先を中心にもってく。
キバの手を止めようとしたシノの手を制してそのまま自身に触れる
長い足がびく、と震えて高い声が上がる

「いい加減に、しろっ…ひ…っあぁ!」

噛みしめていた唇が裂けて口元に赤い血が伝う
それをキバは舐めてそっと唇を重ねすぐに唇を離した
ふと目の端に映った時計に目を移せば、もうすぐ8時40分でキバはああ授業がはじまったなとか考えつつ後孔に指をつき入れる

「…は…っ…あ!」

指を動かしつつ慣らしていきだいぶ慣れたところでずるりと指を抜く
横を向いて必死に声を押さえる姿に、少しだけいじめたくなって、枕を取って手を頭上で拘束する

「やめ!…キバっ…あ、やぁ!」
「だってちゃんと声聞かせてくれねぇんだもん」

そういいながらズボンの前を寛げキバは自身を宛がう。
顔を真っ赤にして震えているシノをキバは思いきり突き上げる
背を逸らして嬌声を上げる

「あ、あっ…は、っあぁあ!」

がつがつと突き上げながら指を絡めてやればシノはぎゅっとキバの手を握り締める
意外な行動に少しだけ驚きつつキバは呟くように言う

「本当お前ツンデレだよな…もっとデレてくれてもいいと思うけど…。」
「黙れ…あっあぁキバ…っも…むりっ…。」

シノの嬌声が一際高くなって、びくびくと腰が揺れるのを見ながら、一気にキバの体の熱が高まる

「は…っあ…キバ…やぁあっ…イく…っふ…あぁ!」
「シノ…やべ…俺も…。」

キバは最奥を突き上げてシノの中に熱を吐きだした。
嬌声と息を吐く音が混ざり合ってしばらく余韻に浸っていたらシノの長い腕がキバの首裏に回ってキバをぎゅっと抱き寄せた。
肩に顔を埋めて無言のままのシノに可愛いとキバは呟く

「うるさい…こんな朝から…。」
「でも抵抗しなかったじゃねぇかよ。」
「…う……。」
「どうしてだよ、言ってみろよ。」

いつもは、口でかなうはずないけれど、言葉に詰まってどうしようもなくなているシノが珍しくて、キバは小さく笑う。

「…好き、だからに…決まっているだろ…う…。」

最後の方はほとんど聞こえなくなって、嬉しくて明日死ぬんじゃないかなとかいらないこと考えつつ後始末を終えてベッドに寝転ぶ
よそを向いてしまったシノに抱きつこうとしたら思いっきり蹴られたキバはベッドから蹴り落とされる

「ひでぇ!もっとでれたところみたいのに…!」
「誰がお前なんかに見せるか…!」
「いいじゃねぇのーシノー。」
「寄るな変態。」

物凄く嫌そうな顔をしながらキスしようとするキバの顔を押さえつける
ため息をついて、頭に手を当てた。
にやにやとしているキバにシノは目を向ける

「さっきまであんな可愛kいっでええええええええ!」

最後まで言おうとしたキバの顔面をシノは思いっきり殴り飛ばした。
顔面押さえながら床に沈むキバに対して顔を少しだけ赤くしたシノは睨みつけた。
そのままベッドにもぐって頭まですっぽりと布団をかぶった。
ぶすっとしながらキバはまだじんじんと痛む顔をさすりつつシノのいるベッドにごそごそともぐりこんでぎゅっと抱きしめた。

「暑い…。」
「いいじゃねぇの。」
「ふん…。」

それからしばらくして、寝息が聞こえて綺麗なシノの寝顔を眺めつつキバも瞼を下ろした。


















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