何故か平和な最終編




「?あいぃぃぃ、あぃー」

キュルルルルッルルルルルッ!


「あ、こらポゴッ!キューブの帽子取ろうとしちゃいけないよ!」


「…あぃぃ?」
「ダメ」

「?…あぃー?…あいぃぃ」
「いや、花を取れって言うんじゃなくてだね…」

「あいぃ!あいぃぃ!!」
「…?…もしかして…あ、あたいにくれるのかい?」

「あいぃぃぃっ」
「い、いいよいいよ!……花なんて、あたいには似合わないからね」


「あぃ?…あぃぃー…」
「あ、いやこの花が気に入らない訳じゃなくて」

「……あいぃ?」
「……………ありがとう。…うん…、キレイな花だねぇ」


「…!あいぃぃぃー!」



「年若い娘と童が、花に包まれ幸せそうに笑い合う…」
「…平穏とは、実に尊き事でござるな。キューブ殿」


キュルルルルルル


「…むう?如何したキューブ殿。…おや、拙者に花を?しかし拙者は…」


キュルル?


「……有り難く、頂戴するでござる。かたじけない」


キュルルルルル!


「…では、拙者もキューブ殿に似合う花を探しましょうぞ」


キュルルルルルルルルッ♪









「……いいから!早く!魔王山に来いッ!人間共ぉぉぉぉぉッ!!!」









魔王様がかわいそうです。







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