発音の壁




「さんだうん殿」
「…サンダウン」

「サン、だうん殿」
「……サンダウン。…まずは、殿を付けない方がいい」

「…さんだうん」
「……サンダウン」

「サン、ダウン」
「それだ」

「…さんダウン殿」
「……サンダウン」

「…サン、ダウン、殿」
「……サンダウン。…おぼろ丸、無理はしなくともいい」

「いえ!無理などとその様な事は!…しかし…お時間を取らせてしまい申し訳ない…次こそは…!」
「いや、それはいいんだが…」

「……、さ……サンダウン殿」
「…出来たな」


「…………サンダウン、きっど殿」
「…サンダウン・キッド」

「………」
「…………」

「……これから共に戦う方の名も、満足に呼べぬとは…。……誠に、申し訳ありませぬ…」
「気にするな。私は気にしていない」

「…むう。…拙者、己の不甲斐なさを痛感したでござる…重ねてお詫び致しまする…」
「………どうする?」

「?どうするとは?」
「………続けるか、止めるか」

「…!是非とも、続きのご教授をお願い致したい!」
「そうか、分かった」







「なあアキラ。あいつら、一体なにやってんだ?」
「ん、アレか」

「おう。なんだ、あれ?」
「あー…何か、おぼろ丸がサンダウンの発音上手く出来ねーって事で練習中、らしいぜ。随分とまあ、マジメなこった」

「なるほど…ブンカの違いって奴だな!」
「…高原、お前は言語全体をもっと頑張れ」










おそらく、心山拳師範もサンダウン特訓。
ポゴは全員分やるか、発語・発音関係は素直に諦めるかの2択。







prev戻るnext


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -