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坂おぼ坂+オルアリ(LAL)


おぼろ丸×オルステッドの筈が、坂おぼ坂とオルアリになってた。
カオスすぎた。






「坂本様は、拙者に…忍びに花を見せて、綺麗だと笑う様な御方でござる」


おぼろ丸。おぼろ丸、見てみい。花やか。まっこと、綺麗に咲いちゅうなあ。


忍びはこれまで、花を美しいと思った事はなかった。毒や薬になる知識は持ち合わせていても、ただそれだけの物だった。だから、朗らかに綺麗な花だと言って笑う男に、心から賛同していた自分に、己で驚いていた。

彼が綺麗だと、面白いと言った物は、好ましく思えた。彼が眉を潜めた物は、憎らしく思えた。彼に、共に日の下を歩こうと言われれば、日に当たる生き方という忍びにあるまじき行為も、とても素晴らしい事の様に感じた。


「…誠に、不思議で、変わっておられる御方」
「君は…その人の事を、大切にしているんだね」



花。人。大切。
馬鹿な事だ、と魔王は思った。
思い出すのは、花の様に柔らかく笑う姫。土にまみれず、可憐に咲く、けれども儚い花。それはとても大切だった。

今は…どうなのだろう。あまり、考えたくないと思う。
一番美しい思い出と、一番目を背けたい惨状を、同時に思い出してしまうから。








ここから、どう化学反応が起これば、おぼオルになるのか。






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