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私は昨日夢を見た。
それは、涼が居なくなる夢。知らない誰かと笑いながら、私から、どんどん離れていく夢。



「そんな夢みたんだ」


少し笑いながら言う涼に、安心感と少しの不安を感じる。



『ほんとに怖かったんだよ?涼がどっか行っちゃうんじゃないかって、知らない人と…』



「僕は何処にも行かないよ?ずっと、ずっと名前のそばにいる。だから安心して?」




涼の口から紡がれる、永遠を誓う甘い言葉に、さっきまであった不安はすっかり消されてしまった。



『私、涼がいないとだめだよ』




甘い依存は君の魔法で、



(この魔法が解けてしまわぬように、)


(今日も私は、君を思う)



END






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