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あの正光問題発言事件以来、一緒には居るものの、なんだか2人とも互いを意識してるような、ギクシャクした状態になっていた。



『正光がいけないんだよ?!正光があんなこと言うからなんか気まずくなっちゃったじゃん!!』


「俺のせいかよ?!第一、お前等が悪いんだろ?どーみたってあれは好き合ってる様に見えるだろ?!だからついぽろっと…」


『ついじゃないよ!!もう…』



正光に怒りをぶつけた所で今の状況がどうなるって訳ではないから、ここは一旦怒りを静めることにする。


「それに、お前等だっていつかは彼氏彼女ができんだから、どっちにしろどうにかしなきゃいけねぇ問題だったんじゃねぇの?」


『まあ…』


正論を述べられてしまっては言うことがない。


「ま、お前等の問題だ。ゆっくり考えりゃーいいんじゃね?」


そう言って名前の頭をぽんっと叩くと、正光はどこかへ行ってしまった。











「名前、帰るよ」


相変わらず私たちの関係はギクシャクしたままだが、毎日いつも通り一緒に帰ってくれるの辺り、蓮らしいなって思うのと、悪いようには考えてないのかな…なんて思いながら


いつものように私の定位置に付いて、君と歩く。



(平行線をたどる日々)



(抜け出すのも、遠くないかもしれない)



END



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