『お前じゃなきゃからかいがいがない』(六い)

「小平太、お前は馬鹿だな」
「おう、私は馬鹿だぞ!」
「長次、いつも無口だな」
「・・・・・・」
「伊作、お前は不運だな」
「全くもってその通りだよ。もう慣れちゃったけどね」
「留三郎、お前は保父さんだな」
「保父さんで何が悪い!あいつらはなー、めんこくてなー(以下略)」
「文次郎、キモイ」
「うるさいわ馬鹿たれいっ!!」
「・・・!!ナイス反応だ文次郎。やはり貴様が1番からかいがいがある。というわけで、いじらせろ」
「じりじり近寄るなー!いや、近寄らないで下さいー!」




『君じゃなきゃ嫌!』(六ろ)

「ちょーじ!ちょーじ!!遊ぼう!!」
「・・・・・」
「ちょーじ!!ちょーじ!!」
「・・・・・」
「ほら!本なんて読んでないでバレーしよう!バレー!」
「・・・・・他の人に遊んでもらえばいい」
「いやー!長次と遊ぶの!!長次じゃなきゃ嫌なのー!!」
「・・・・・わかった」
「ほんと?!やったやった!!じゃあ早く行こう!!」
(あんなこと言われたら断れるわけがない・・・)




『君にしか見せない顔』(六は)

「なんか悲壮な顔してるね、留さん」
「うっせー」
「何かあったの?」
「・・・別に」
「・・・そう(強がっちゃって)」
「伊作」
「何?」
「膝貸してくれ」
「はいはい(こんな甘えた留さん見れるのは僕だけの特権だよなぁ)」




『君らがいないと落ち着かない!』(三ろ)

「「じゃあ作兵衛、行ってくる」」
「おう、早く行ってこい(やった!これでゆっくり過ごせる!!今日は探しになんかいかねーからな!)」

5分後
「あー・・・あいつら無事辿り着けてるかなぁ」

10分後
「どっかで迷子になってないだろうか・・・」

15分後
「はっ!左門と三之助、途中でばらばらになってないだろうな?!いや、あいつらなら有り得る!そしてお互い気付かないまま走り回ってるに違いない!!」

20分後
「あー!駄目だ!気になって仕方ない!!探しに行こう!」

「なんだかんだで作兵衛も世話妬きだよな」
「ふふ、そうだね」
「ジュンコー!」




『君は僕の命』(タケクク)

「お、兵助!どうしたんだ?そんなくらい顔して」
「ああ・・・ハチか・・・。聞いて・・・くれるか?」
「おう!俺でよかったら何でも相談にのるぜ!」
「ほんとか!実はだな・・・俺のせいで・・・死んでしまった奴がいるんだ・・・」
「・・・!」
「俺が、俺が、あの時手を離さなかったら・・・!あいつがいなかったら・・・俺、死んじゃいそうだ・・・!」
「兵助・・・」
「なんで離してしまったんだ!そしたらあいつは・・・!あいつは・・・!豆腐は床に落ちなかったのに!!」
「俺のしんみりした気持ち返せこの野郎」

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