仕事を終えて寮に帰ろうとしたら俺の住む部屋の扉のところに女性が立っていた。
まさか、俺は目を見張った
あの黒崎さんが女性と親しげに話しているのだ。

「これ、忘れ物。あとお菓子も入ってるから」

「お、サンキューなまえ」

女性から受け取った紙袋の中を見ながら礼を言っている
忘れ物?スタジオにか?ならあの女性はスタッフということになる。だが、スタッフといえど女性だ。あんな親しげに話すだろうか

「少し寄ってくか?」

「大丈夫、仕事あるし。それに疲れてるでしょ?」

「・・・なあなまえ、あんな仕事なんて辞めちまえよ。俺がもっと働くから」

「そういうわけにはいかないでしょ」

黒崎さんは苦い顔をしている。それを軽くあしらうと「またね」と手を振ってこっちに歩き出した。俺は隠れる暇もなく2人に見つかってしまった。

あとで黒崎さんに彼女ですか、と聞いたら「ちっげぇよ、バカ。妹だ、妹」とばつの悪そうな顔をしてトイレに行ってしまった





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妹は成人、借金返済のために夜のお仕事をしている設定です
親しげに話している様子を真斗に見られて恥ずかしいんですよ



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