そんな彼と出会ったのは、三ヶ月ほど前のことだ。

私は二年生のとき、とあるバーでバイトをしていた。
だが、その同僚と折り合いが悪く、三年に進級するのを機に他のバイトに乗り換えようと考えていた。
そして、そのことを店長に相談すると、だったらいいバイトを紹介してやると言われた。

バーに高校生を雇うような胡散臭いおっさんだ。
信用できない。
が、話を聞けば時給が良い。良すぎる。
これはついていくしかない。

そして、連れてこられたのがこの事務所。

ぼさぼさの黒髪。
真っ白な肌。
だるそうに私を出向かえたのは、そう年の変わらない若い男。
怪しいことこのうえない。

が、私は金のためなら何でもする。
わけのわからぬまま、掃除をしたり買い物をしたりお使いに出かけたり、そのままそこで働き始めた。

後で聞いたのだが、店長は社長の叔父なんだそうだ。
私は店長に見込まれてここに回されたらしい。

幸か不幸か。

そうして私は社長と出会ったのである。
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