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二人で麻婆もやしをもくもくと食べる。
もやし最高。
社長がうんざりした顔をしているが、私は気づかないふりしてもやしを口に運ぶ。
「あんた、今日なんで遅かったの」
尋ねられて、私は大袈裟に溜息をついてみせる。
「担任につかまって」
「学校来いって?」
「それしかないでしょう」
私の答えに、社長が小馬鹿にしたように鼻で笑う。
「学校で何が学べるんだよ。社会性?協調性?だったらなんで十何年学校に通ってる俺には身についてないんだ」
あんたが学ぶ気がなかったからだろ。
そう言いたかったが、私はもやしと一緒にそれを飲み込む。
この人も学校に興味がない。
というかこの人の場合、人より頭の回転が早くて、学校の授業なんてアホみたいなものだったのだろう。
腹が立つ。
苦労知らずのおぼっちゃまめ。
「別にいいじゃないですか。あなたには必要ないものでしょ?」
「まぁな。なくたって、こうして金は稼げてる」
「じゃあなんで大学なんて行ってるんですか」
「大学で学んでるのは経営学。一応役には立つ」
本当に、可愛げのない。
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