昨夜は、例によって出会い系で知り合った男と会っていた。
彼とは二度目。
以前に手間取った男だが、懲りずに連絡を寄越してきて、あまりにしつこいのでいっそ直接会って黙らせてやろうと思った。
でも、実際会うとやっぱりしつこかった。

しつこい、というのは失礼かもしれない。
よっぽど私を気に入ってくれたようで、つまり本気で付き合いたいと言うのだ。
ホテルに誘っても拒否される。
真剣に健全なお付き合いをしたいと言う。
断って帰ろうとすると、送ると言って聞かないので、近くの公園に引っ張り込んだ。
そして、そこで。

「その彼氏と、そこの公園にいただろ。おまえ、そこで何をした?」

さっと血の気が引いた。

何をしたかって?
血を吸っていたのだ。
だから、何。
なんで旭がそんなことを。

「なんで、そんなこと聞くの」

動揺して、声が揺れる。

「答えろよ」

「なんだっていいでしょ」

「答えられないのか?」

だけど、旭の瞳は揺れない。
まっすぐに私を捕え、逃がそうとしない。

「だったら俺が言ってやろうか。おまえ、あの男の血を吸っただろ」

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