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驚愕、といった表情で旭が私を見ている。
失礼な奴だ。
天変地異でも起こったような反応をしやがって。
「こぼれるよ」
ぶすっと声を掛けると、我に返った旭が慌てて箸を持ち直す。
「今、なんて言った」
「だから、彼氏ができたんです」
「おまえに?」
「なにか?」
「対人恐怖症のひきこもりに、どうやって彼氏ができんだよ」
小馬鹿にしたように旭は鼻を鳴らす。
このやろう、自分がモテるからって。
私だって顔だけなら何とかなるのだ。
出会い系サイトの男たちの、初めて会ったときの反応を見せてやりたい。
拗ねてそっぽを向こうとすると、旭がはっと気づいたように眉を寄せた。
「……もしかして、会ったのか?あのサイトの奴と」
ここまで鋭くなくてもいい。
ついた嘘の内容に後悔したが、もうごまかすこともできそうにないので、私は肯定の代わりに黙って笑みを浮かべた。
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