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二人が睨み合い、険悪な空気が走る。
ぴりっと胸に痛みが走る。
「おまえ、なんだかんだ言って本当はそっち狙いじゃねぇの」
好人くんが挑発する。
「潤ちゃんが好きーとか言っといて、そっちに近づくための口実だったんじゃねぇの?」
「なんでそうなるのよっ」
花音が怒鳴る。
「いっつも楽しそうにじゃれてんじゃねーか。おまえ面食いだし、お似合いなんじゃねぇの」
「馬鹿じゃないの?勝手に勘違いしないで!」
「勝手なのはどっちだよ。いきなり別れるって言って、関係ない男と相合傘か?それで勘違いするなって?」
「あんたこそ、他の女とお茶してるじゃない!」
「だからたまたまだって言ってんだろ」
「こっちだって偶然会っただけよ!」
好人くんを睨みつけ、花音が思い切り言い放つ。
他の女。
その言葉に、私は思わず下を向いた。
彼女にもらったネックレスが揺れる。
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