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色々な感情が交錯して、花音といると苦しくなる。
明るくて積極的で、可愛くてわがままで。
私とは正反対で、人懐っこく寄ってきて、素直に心を開いてくれる。
だから、私は単純に花音が好き。
花音の人となりに惹かれてしまう。
だけど、彼女は女の子だ。
さらに、好人くんという元彼もいる。
そして、私には好きだと言ってくれている佐伯くんがいる。
単純に好きだといえる状況にない。
好きだと認める度胸もない。
佐伯くんに対しても、好意はある。
だけど、それは今までと一緒なのだ。
格好いい男の子。仲のいい男の子。いいな、と思ってどきどきする。
恋と呼んでいいのかもわからない、そんな感情。
届いた花音からのメールを開き、なんでもない内容に泣きたくなる。
優柔不断な自分が嫌。
なのに、結論を出すのが怖い。
返事を打つことができず、指がボタンに置かれたまま静止する。
恋愛って難しい。
探していた王子様がお姫様になる予感に、私はぱたんと携帯を閉じた。
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