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掲示板を見に行くと、すでに何人かの学生がいた。
私に関係するお知らせはない。
ふと隣に目を向けると、そこに立っていた男の子もこちらを見た。
そして、私の顔を見て吹き出す。
佐伯くんだ。
「なんで笑うんですか」
「いや、つい……」
くくく、と笑いを堪えるように、佐伯くんは口に手を手を当てる。
失礼な人だ。
だけど、原因はわかっている。
私が先日の修羅場の話をしたからだ。
「面白いことになってんね」
「全然面白くないよ。私、いつか殺されると思う」
花音が私の話を無視して傍にいるせいで、好人クンがこちらを睨んでくる。
怖い。
いっそ気づかなければよかった。
「だから殴れって言ってんじゃん」
「そんな無責任なこと言わないでくださいよ」
「俺が殴ってやるって」
「やめてください」
顔に似合わず暴力的な男。
楽しそうに笑いながら、佐伯くんは掲示板を見て休講ないな、と言った。
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