掲示板を見に行くと、すでに何人かの学生がいた。
私に関係するお知らせはない。

ふと隣に目を向けると、そこに立っていた男の子もこちらを見た。
そして、私の顔を見て吹き出す。
佐伯くんだ。

「なんで笑うんですか」

「いや、つい……」

くくく、と笑いを堪えるように、佐伯くんは口に手を手を当てる。
失礼な人だ。
だけど、原因はわかっている。
私が先日の修羅場の話をしたからだ。

「面白いことになってんね」

「全然面白くないよ。私、いつか殺されると思う」

花音が私の話を無視して傍にいるせいで、好人クンがこちらを睨んでくる。
怖い。
いっそ気づかなければよかった。

「だから殴れって言ってんじゃん」

「そんな無責任なこと言わないでくださいよ」

「俺が殴ってやるって」

「やめてください」

顔に似合わず暴力的な男。
楽しそうに笑いながら、佐伯くんは掲示板を見て休講ないな、と言った。

|
×
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -