幼なじみラヴな夢を見た。当たり前だが、夢だった。そんな存在は居ない。
中高生の頃は、そんな類のフィクションに胸きゅんしていたものだが、幼なじみという存在に関してはのっけから無理なシチュエーションだった。居ねーんだから始まらない。
たとえ幼なじみが居た場合でも、当の本人達は「いや、ないわー」って感じだったりして。やっぱりフィクションですよね、と現実に目を瞑るのだった。
そんな幼なじみの夢を見て、あぁ……そういえば小さい頃一緒に遊んでいた子がいた。遠くに引っ越しちゃったけど──などと、唐突に思い出したのである。
ほとんど記憶に残ってなくて、名前すら正確に覚えていない。
今更フィクションの様な何かを望んだりはしない(心が鈍くなったらしく動かなくなっているのも事実だ)が、アンニュイに浸ってみる。遠い記憶過ぎて浸りようもないんだがなw
- 遠い空の下
私が××ちゃんを一瞬たりとも思い出さなかった様に、××ちゃんも私を思い出すことなく過ごしているのだろう。
同じ空の下で。きっと幸せでありますように。