あとがき

ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
たくさん応援のお言葉を下さった方、本当に本当にありがとうございました。

お陰様で、無事に完結まで書ききることができました。

書き始めた当初は十数話で書き終えるのではないかと漠然と思っていたのですが、主人公とその周りにいる素敵な人たちを余すことなく書きたくて必死になっていたらいつの間にか四十話をこえるお話になり、一年半もこのお話を書いていました。
一度筆を置き、五年も隠居していたのに出戻りでここまでお話を書くとは自分でも全く想像できませんでした。
書き始めたとて、またすぐに書くのを辞めてしまうような気がして五年間書かずに生きてきたのに、五年前だって結局お話を書ききらずに辞めてしまったのに、ちゃんとお話を書ききれたことに自分でも驚いています。

いろんな所で何度も言いましたが、誰かのために書いていたわけではないけれど読んでくれてる人がいて、私のために暖かいお言葉を送ってくださることが本当に書くことの楽しさを教えてくれて、それが原動力になっていました。
本当にありがとうございます。
拍手、コメント、メール、全部全部ありがとうございました。

正直なところ、書ききれなかった設定や割愛したお話がたくさんあります。しっかり読み返すと回収できなかったものがたくさんあるんだろうなとお話が終盤に向かうにつれて悔しい気持ちでいっぱいになりできるだけ拾おうとしてどんどん筆が遅くなり遅筆に磨きがかかっていくばかりでした…。きっとちぐはぐになっている所もたくさんあるんだろうな…。
今後番外編として少しずつ拾っていき、修正もしていきたいと思います。

恋柱の継子が一生懸命生きて、先生と一緒に一生懸命恋をして、大好きな義勇さんと幸せになりたいお話でした。
先生である蜜璃ちゃんならきっと継子を一生懸命導いてくれるだろう、蜜璃ちゃんの継子ならきっと義勇さんを照らせるだろうと思って書いていました。
添い遂げる殿方を探す蜜璃ちゃんの側で恋を育み愛を抱く主人公が書きたくて書き始めました。
主人公のおかげで自覚した恋を目の前に儘ならない義勇さん、そのせいでどんどんお話が拗れていってしまいましたが義勇さんは大切な人の言葉も、仕草も全部を大切に受け取る人だと思うが故にこうなりました。本当に義勇さんが言葉足らずで書くのがめちゃくちゃしんどかったです。
自分の全てを否定しておきながら、人らしく貪欲なせいで自分の首をしめてしまう。だから貪欲な自分も否定しなければならない様をちゃんと書けたか自信はありませんがひとまず、書きたいと思えるものを書ききったことにはよくやったなと思います。時間はかかりましたが蕾の開く、春に書き終えられたことがとても嬉しいです。

このお話を書いていて、一番驚いたことは私の書く「主人公」を好きだと言って愛でてくださる方がたくさん居たことです。色んなお話を書いて参りましたが、本当に初めての経験でした。こんなに嬉しいことはありません。主人公本人を応援するお言葉をたくさん頂戴し、なんと言っていいかわからない程でした。主人公の幸せを願って下さる方が沢山居て、絶対に書ききらねばならないと強く思うばかりでした。あんまりにも義勇さんが愚図るので、拍手コメント等で炭治郎の株が一時期から急上昇したのもとても印象深いです。本当に愛して貰えた主人公なんだなと嬉しく思ってやみません。
ずっと考えていたお話の結末でしたがこの終わり方で良かったのかと、まだ少しだけ思います。書き終えたことが寂しいだけなのか、不完全燃焼だったのかの区別もまだついていませんが書ききった実感が生まれたあとに思い直すことがあれば、それはそのときにしようと思います。
期待した終わり方ではなかったら、申し訳ありません。

本当にここまでお付き合い頂き本当にありがとうございました。
とても愛着のあるお話、主人公なので今後もお話を少しずつ書いていきます。
よければこれからもお付き合い下さい。

本当に、本当にありがとうございました。

2021.04.07. 管理人 寧々
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